ドイツ:危機対応「新たなバズーカ砲」はない-スペイン利回り急伸でも

欧州の債務危機対応でドイツに 一段の行動を求める声が各国や投資家から挙がる中、同国は市場の沈 静化に向けた追加策を拒んでいる。スペインの資金調達コストが急上 昇し、ギリシャが緊縮措置を約束する文書の提出を強く求められるな ど、危機感が増している。

この日の市場ではフランスとスペイン、イタリア国債の利回りが 上昇。合意されて既に1カ月近くなる包括的解決策の進展の遅さや、 欧州中央銀行(ECB)の役割をめぐる対立が投資家の不安をあおっ ている。この日の入札でスペインの3カ月物証券の落札利回りはギリ シャとポルトガルを上回った。

メルケル独首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CS U)の幹部で金融問題広報を担当するミヒャエル・マイスター議員は 22日、ベルリンからの電話インタビューで「新たなバズーカ砲の持ち 合わせはない」として、「現在の政策に代わる策はない」と言明した。 現政策は高債務国に歳出削減を求めるとともに、ECBが最後の貸し 手となることを避けるものだと語った。

2年以上前にギリシャで始まった債務危機がフランスにまで波及 する恐れがある中、ドイツは対応強化に慎重な姿勢を崩していない。

メルケル独首相は22日、ベルリンでドイツ経営者連盟(BDA) のメンバーらに、ユーロ圏の債務危機を一挙に解決することは不可能 だと述べた。

「純粋に金融的な手段では解決不能」

同首相は「われわれはユーロ圏への政治的信頼を徐々に浪費して しまった。純粋に金融的な手段で危機を解決できず、首尾一貫した政 治の対応だけが信頼を創出できると私が確信しているのはそのためだ」 と語った。

さらに、欧州連合(EU)は迅速に条約改正を行う必要があると し、12月9日の首脳会議をその議論の場と位置付けた。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセ ンブルク首相兼国庫相)はギリシャの全政党が財政緊縮策の実行を書 面で約束するよう圧力を強めた。同議長はこの日、ギリシャのパパデ モス首相と会談後に記者団に対し、ギリシャの超党派の「合意がない ならば次回の融資は実行されない」と言明した。

ユーロを支えるため債務・赤字規則の順守強化を迫っているメル ケル首相は21日遅くのCDUの党会合で議員らに、ユーロ 共同債を 支持する考えはないことを示唆したと、与党会派の院内総務 を務める フォルカー・カウダー議員が述べている。

マイスター議員は「ユーロが分裂すると市場が考えているなら、 市場は間違っている。われわれはユーロを防衛する用意があると市場 に伝える必要がある」とも述べた。

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita

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Editor:Akiko Nishimae、Keiko Kambara 記事に関する記者への問い合わせ先: Brian Parkin in Berlin at +49-30-70010-6229 or bparkin@bloomberg.net; Tony Czuczka in Berlin at +49-30-70010-6227 or aczuczka@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: James Hertling at +33-1-5365-5075 or jhertling@bloomberg.net

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