大王紙の井川前会長逮捕、賭博負債支払いで特別背任容疑-地検

大王製紙で創業家出身の井川意高 (もとたか)前会長が正規の手続きを経ずに子会社から100億円超を借 り入れていた問題で東京地検特捜部は22日、会社法違反(特別背任)の 容疑で井川前会長を逮捕した。

地検の発表資料によると、井川容疑者(47)は自身の賭博の負債支 払いに当てるなどの目的で取締役会の承認を得ず、また担保もなく子会 社から資金を借り入れた。特捜部は7月1日から9月6日までの間に32 億円を井川容疑者が自身に貸し付けて会社に損害を与えたとしている。

この貸し付けの影響を精査するため大王紙は第2四半期報告書(4 -9月決算)提出が法に定める期限に間に合わなかった。これを受けて 東証は10日付で大王紙株を監理銘柄に指定、12月14日までに提出でき ないと上場廃止になるとしている。上場廃止懸念から11日の株価は上場 来安値の433円に急落した。

前会長逮捕を受けて大王紙はFAXで、大変残念で株主や関係者に 多大なるご迷惑とご心配をおかけしたとして「二度とこのような問題を 起こさないために企業統治の再構築に努めている」とのコメントを出し た。大王紙株は前日比32円(6.3%)高の542円で取引が進んでいる。

「エリエール」ブランドでティッシュペーパーなどを生産・販売す る大王製紙は9月16日、井川前会長が巨額借り入れの発覚で辞任、特別 調査委員会を設置して事態を解明すると発表した。10月28日には告訴を 表明、21日に東京地検に告発していた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE