チリのコデルコ:銅地金の対日プレミアム、3年ぶりに引き下げへ

銅生産世界最大手のチリ銅公社(コ デルコ)は、来年の銅地金の対日割増金(プレミアム)を3年ぶりに引 き下げる。関係者2人が22日、明らかにした。コデルコが通知するプレ ミアムは日本の銅製錬メーカーが販売価格を算出する際の参考指標にも なる。

関係者によると、コデルコは電線や伸銅品メーカーなど日本の需要 家に2012年の対日プレミアムを今年に比べて5.1%引き下げ、1トン当 たり93ドルにすると通知した。11年の対日プレミアムは98ドルだった。 同社は12年の中国向けプレミアムを115ドルから110ドルへ4.3%、欧州 向けプレミアムを98ドルから90ドルへと8.2%引き下げている。

電線や伸銅品メーカーが銅製錬メーカーから銅地金を購入する際に は、国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の価格にプレミアム を乗せて行われるのが一般的。コデルコは通常、日本や韓国、欧州など 各地域の需給に応じて毎年秋に通知している。

LMEの銅価格は2月に付けた過去最高値から2割以上値を下げて いる。債務危機で経済成長鈍化の兆しをみせている欧州などで銅需要の 減少観測が懸念されている。ブルームバーグが23人の市場関係者を対象 に18日にまでに実施した調査では、相場の下落を予想した回答者の割合 が9月23日以来の高水準となった。

銅製錬メーカーにとって収益源の構成要素の一つでもあるプレミア ムについて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の黒坂慶樹シニアア ナリストは「足元の需給環境からすればもう少し引き下げられてもおか しくなかった」と指摘。ただ、原料である銅鉱石の輸入価格条件が厳し い現状や円高による収益悪化への影響が大きいなどとして「銅製錬事業 の採算は厳しい状況が続く」と見ている。

【コデルコの銅地金のプレミアム推移】
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       中国          日本             欧州
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2008年   110ドル     102ドル     115ドル
2009年    75ドル         65ドル      80ドル
2010年       85ドル         75ドル         80ドル
2011年      115ドル       98ドル           98ドル
2012年   110ドル       93ドル           90ドル
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