UBS:日本の投資銀行本部の松井泰樹会長が退任へ-12月末付

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スイスの銀行最大手UBSで日本の 投資銀行本部会長を務める松井泰樹氏が退任することが分かった。国内 では欧州系など外国銀行で主要幹部の退職や移籍が明らかになってお り、松井氏を含めると少なくとも10月以降で3人目となる。

松井氏(55)は12月末付で同会長職を辞め、退社する。UBS証 券広報部の能田映子氏が22日までに明らかにした。後任を置くかどう かについては言及を避けた。松井氏はモルガン・スタンレーから2007 年に移籍していた。

国内では外資系金融機関のトップバンカーの退職や移籍が目立つ 一方、証券業務の実績では存在感を増している。日本企業が海外でのM &A(企業の合併・吸収)や資金調達を模索する動きに合わせ、アドバ イザリーや株式引き受けで大きなシェアを握り、ランキングでも上位を 占めている。

クレディ・スイスで投資銀行本部長を務めていた大楠泰治氏が先月 で退社したほか、同社の日本の最高経営責任者(CEO)のポール・ク オ氏が年明けに退任することが分かっている。また、UBSでも伊藤友 則マネジング・ディレクターが一橋大学大学院の特任教授に就任するた め退職した。

存在感増す外国銀行

行員の不正取引で23億ドル(約1770億円)の損失が発覚したUB Sは投資銀行業務を縮小する方針で、セルジオ・エルモッティCEOは 同業務の従業員数を将来的に1万6000人程度(9月末時点で1万7878 人)まで減らす方針を示している。クレディ・Sも欧州危機による国際 的な市場混乱の中、人員削減に取り組んでいる。

一方、日本の金融市場では外資勢がプレゼンスを高めている。日本 の株式引き受け業務では、11年はバンク・オブ・アメリカを含め、外国 銀行(邦銀と合弁含む)6社がトップ10にランクイン。UBSは昨年 の13位から8位に上昇した。

また、日本企業関連のM&Aのアドバイザリーでは、外資ではゴー ルドマン・サックスが現在首位となっているほか、5社がトップ10を 占めている。UBSは三井住友フィナンシャルグループのプロミスの完 全子会社で助言するなど、現在11位に着けている。

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