欧州株(22日):続落、ユーロ圏借り入れコスト上昇で-コメルツ急落

22日の欧州株式相場は続落。 ストックス欧州600指数は前日に3週間ぶり大幅安となっていた。 米国の格付けは議会の超党派特別委員会で財政赤字削減に関する合意 が不成立となった後も維持されたが、ユーロ圏の借り入れコストは上 昇し、これが嫌気された。

フランス・ベルギー系金融機関デクシアを中心に銀行株が安い。 ベルギー債利回りは2008年以来の高水準となった。ドイツのコメル ツ銀行は15%下落。追加の資本増強が必要になる可能性があるとの ロイター通信の報道が手掛かり。フィンランドの携帯電話メーカー、 ノキアも下げた。スマートフォン(多機能携帯端末)の出荷が予想を 下回ったと懸念された。一方で、英ブリティッシュ・ランドなど不動 産銘柄は高い。

ストックス欧州600指数は前日比0.7%安の223.27で終了。 米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)とムーデ ィーズ・インベスターズ・サービスが米国の格付けを引き下げなかっ たことを好感し、1%上昇する場面もあった。

RCMのルーシー・マクドナルド最高投資責任者(CIO)はブ ルームバーグテレビジョンで、「状況は白黒はっきりしているかのよ うに指摘されるが、実情はもっと複雑だ」と指摘。「これこそが問題 であり、変動性をもたらす原因になっている。起こり得るシナリオが 幾多もある」と付け加えた。

ストックス欧州600指数は21日、米議会の超党派委員会が財 政赤字削減で合意できないもようとなって米格下げが懸念されたこと から、1日以来の大幅安を演じていた。しかし、S&Pもムーディー ズも合意不成立の発表後にそれぞれ格付けを維持した。

22日実施されたスペインの入札では、3カ月物証券の平均落札 利回りが前回入札時の2倍余りとなり、2年債利回りが上昇。ベルギ ーの10年債利回りは5%を上回り、ユーロ圏危機拡大懸念が広がっ た。この日の西欧市場では、全18カ国で主要株価指数が下落した。

デクシアは8.1%安の0.239ユーロで終了。コメルツ銀の終値 は1.15ユーロ。ロイターが同行内部の見積もりに詳しい匿名の関係 者の話として報じたところによると、欧州銀行監督機構(EBA)が 銀行規制を強化した場合、コメルツ銀は約50億ユーロ(約5206億 円)の追加資本が必要となる可能性がある。ノキアは8.8%下げ

4.19ユーロ。ブリティッシュ・ランドは1.5%高の461ペンスと なった。

また、欧州2位の旅行会社、英トーマス・クック・グループは 75%下落の10.2ペンス。同社は資金繰りで金融機関と再び協議を 進めている。

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