米HP:11-1月利益見通しは市場予想下回る-PC購入手控え響く

コンピューター大手の米ヒューレ ット・パッカードが示した2011年11月-12年1月(第1四半期)利 益見通しは、アナリスト予想を下回った。レオ・アポテカー前最高経 営責任者(CEO)更迭の要因となった業績低迷から後任のメグ・ホ イットマンCEOも抜け出せないでいる。

同社の21日の発表によると、11月-1月期の1株利益は一部項 目を除いたベースで83-86セントになる見通し。ブルームバーグがま とめたアナリスト予想平均は1.11ドルだった。12年度の利益見通し も、アナリスト予想に届かなかった。

消費者の間でパソコン(PC)購入を控える動きが広がっている ほか、企業も技術サービス投資を抑制しており、HPはこうした逆風 に見舞われている。アポテカー前CEOは1年弱の期間に見通しを3 回下方修正したほか、PC部門をスピンオフ(分離・独立)する計画 を打ち出し、投資家を失望させた末、9月22日に更迭された。11-1 月期と12年度の見通しから判断すると、ホイットマンCEOは同社が 直面している課題に対してより現実的に対応していると、ドイツ銀行 のアナリスト、クリス・ホイットモア氏は指摘する。

ホイットモア氏は「今回の見通しは達成しやすい水準であり、こ れまでの実績に基づいて積み上げた数字だ。投資家は12年度見通しの 達成基準が引き下げられることを望んでいた」と述べた。

HPの株価は時間外取引でほぼ変わらず。通常取引終値は1.13 ドル(4%)安の26.86ドルだった。年初来では36%下落している。

BRICsが好調

8-10月(第4四半期)決算は、一部項目を除いた1株利益が1.17 ドルとなった。売上高は321億ドル(約2兆4700億円)に減少した。 ブルームバーグがまとめたアナリスト予想は1株利益が1.13ドル、売 上高は321億ドルだった。

8-10月期はブラジル、ロシア、インド、中国で構成するBRI Csの売上高が9%伸びたことが欧米での落ち込みを穴埋めし、業績 押し上げ要因となった。

2012年度(12年10月期末)の1株利益は一部項目を除き4ドル 以上となる見通し。アナリスト予想平均は4.58ドルだった。

ホイットマンCEOはPC部門のスピンオフ計画を撤回するなど、 アポテカー前CEOが採用した戦略の転換を図っている。

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