欧州株:3週間ぶり大幅安、米赤字削減で合意ないと悲観-銀行株安い

21日の欧州株式相場は下落し、 3週間ぶり大幅安となった。米議会の超党派委員会が財政赤字削減で 合意できないもようとなり、米国が再び格下げに直面する恐れが強ま っている。

ベルギーのKBCグループを中心に銀行株が安い。ドル調達コス トと債券利回り上昇が材料となった。鉱業やエネルギー銘柄も値下が り。アジアの成長鈍化の兆候で金属や原油価格が下げたことが響いた。 欧州小売り最大手、フランスのカルフールは3.2%下落。同社の大 株主がラー・オロフソン会長兼最高経営責任者(CEO)の交代を検 討していると、関係者が明らかにしている。

ストックス欧州600指数は前週末比3.2%安の224.76で終了 し、今月1日以来の大幅安となった。先週は3.7%値下がりした。 同週はイタリアとスペインの借り入れコストが上昇し、両国の債務保 証料も上がったことから世界的に株安の様相となっていた。

フィールディングス・インベストメント・マネジメントのファン ドマネジャー、ポール・コフィン氏(ロンドン在勤)は「米国の財政 状況が市場心理に一段の重しとなっている」と指摘。「市場は依然と して欧州の状況に支配されている。米財政は恐らく、ユーロ圏の次に 注目される問題だ」と説明した。

米民主党の関係者によれば、米議会の超党派委員会は1兆2000 億ドル(約92兆円)以上の財政赤字削減で合意できなかったと21 日に発表する見通しだ。公の発言を認められていないとして同関係者 が匿名を条件に電子メールで明かしたところによれば、ここから協議 を妥結に持ち込む可能性は極めて低い。米格付け会社スタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)は8月5日、米国の長期格付けを「AA A」から「AA+」に1段階引き下げている。

20日に総選挙が実施されたスペインでは、マリアノ・ラホイ氏 率いる中道右派の最大野党、国民党が下院(定数350)で186議席 を獲得し、地滑り的勝利を収めた。アルフレド・ペレス・ルバルカバ 氏を首相候補として選挙に臨んだ穏健左派の与党・社会労働党は 110議席。

21日の西欧市場では、全18カ国で主要株価指数が下落。KB Cは13%安の9.46ユーロで終了。鉱業株では英・オーストラリア 系のリオ・ティント、石油関連では仏トタルの下げが目立った。それ ぞれ5.9%下落の3083ペンス、2.9%下落の36.02ユーロだった。 カルフールの終値は17.84ユーロ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE