ドイツ経済:10~12月期に著しく減速、輸出鈍化響く-財務省報告

ドイツ財務省は21日、経済成 長の原動力である輸出需要がユーロ圏だけでなく世界的に減少する中 で、ドイツの成長ペースが10-12月(第4四半期)に「著しく減速」 しているとの認識を示した。

財務省は最新の月次報告書で、欧州債務危機が近隣諸国に及び、 自動車から機械分野まで輸出需要が落ち込む中、域内最大の経済国で あるドイツは10-12月期にプラス成長を確保しようと懸命に取り組 んでいると解説。前期比0.5%増とわずかな成長にとどまった7-9 月(第3四半期)は、輸入と輸出の増加率が同水準で国内消費が唯一 の原動力だったと記している。

財務省は、輸出の4割を占めるユーロ圏16カ国の独製品に対す る需要が9月以降、欧州連合(EU)加盟のその他10カ国よりも劇 的に減少したと指摘し、「年末にかけて恐らく独経済は著しく減速す る」との見通しを示した。

同報告書をまとめたアスムセン財務次官は、景気見通しが悪化す る中でドイツはユーロ圏を「安定させるアンカー役」を引き続き担い、 経済成長と予算削減を推進する政策の支持を通じて加盟各国に方向性 を示していると説明、危機克服には「忍耐が求められる」と記した。 同次官は来年、欧州中央銀行(ECB)の理事に就任する。

アスムセン次官は、景気が勢いを失いつつあり、リスクが来年に まで及ぶことが予想される一方、税収の伸びや国内需要、インフレ率 の低下が来年の独経済の支援材料になるとみている。10月の連邦税収 は前年同月比11.5%増加した。

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