スペイン国民党党首、総選挙勝利の余韻に浸れず-危機への対応急務

スペイン最大野党・国民党の党 首で過去8年にわたり首相の座を狙ってきたマリアノ・ラホイ氏は今 回の総選挙で地滑り的勝利を収めたものの、勝利の余韻をゆっくり味 わう時間はほとんどなさそうだ。同国は国債利回りが最高水準近くと なっており、欧州債務危機の次の犠牲となる恐れが出ているためだ。

同国のビジネスロビー団体、シルクロ・デ・エンプレサリオスの フェルナンド・エギダス氏は「時間はなくなりつつあり、新政府が始 動するまでには既になくなっているだろう」と指摘。「市場は少しも 猶予期間を与えてくれず、次期政権は極めて早急に措置を講じる必要 がある」と述べた。

20日投開票のスペイン総選挙で、ラホイ氏率いる国民党は下院 (定数350)で過半数を上回る186議席を獲得。過去約30年で最大 の議席数を手にした。一方、与党・社会労働党は1978年にスペイン が民主制に復帰して以来で最低の議席数にとどまった。過去2回の選 挙では、ラホイ氏がサパテロ首相に敗れる結果となっていた。

ラホイ氏(56)の選挙での勝利は相手陣営の失敗によるところが 大きく、自身の財政赤字削減と債務抑制に向けた計画についての具体 策はほとんど明らかにされていない。過去60年で最悪のスペインの 経済危機が国民党に勝利をもたらしたが、同国の10年債利回りは依 然として7%近辺と、ギリシャやアイルランド、ポルトガルが救済を 要請する事態に至った水準に高止まりしたままだ。

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