米国株:S&P500種は4日連続安、財政合意の難航で景気懸念

米株式相場は下落。S&P 500種株価指数は9月以降で最長の連続安となった。1兆2000億 ドルの支出が自動的に削減されるとの懸念が強まった。

S&P500種では、主要10業種全てが下落。構成する500銘 柄中468銘柄が下げた。バンク・オブ・アメリカ(BOA)など金 融株が安い。パソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)や建機 大手キャタピラーも売られた。ダウ輸送株平均は2.3%安。医薬品開 発のギリアド・サイエンシズは急落。同社は、同業の米ファーマセッ トを現金約110億ドルで買収することで合意した。ファーマセット 株は大幅高。

S&P500種株価指数は前週末比1.9%安の1192.98。過去 4営業日では5.2%下落となった。ダウ工業株30種平均は

248.85ドル(2.1%)下げて11547.31ドル。通常取引終了後、 議会の超党派委員会は財政赤字削減で合意できなかったと発表した。

英バークレイズの米株式戦略責任者、バリー・ナップ氏は電話イ ンタビューで、「超党派委員会での合意は景気刺激策延長への道を開 くと見込まれていた」と指摘。刺激策が延長されなければ、「欧州債 務危機の余波が悪影響を与えつつある中で、来年1-3月(第1四半 期)に米経済は大きな打撃を受けることになる」と続けた。

S&P500種の動き

ゴールドマン・サックス・グループのストラテジスト、デービッ ド・コスティン氏は、超党派委員会が合意できなかった場合、S&P 500種は1100に下げる可能性があると指摘した。18日付のリポー トで同氏は、少なくとも最低限必要な削減で合意できなければ、「米 国民すべてが長期的な最善の利益を得られるような行動を議員が取る 能力がない」ことを示すと説明した。

この日は欧州の株式相場も下落。ストックス欧州600指数は

3.2%安と、11月1日以降で最大の下げ。格付け会社ムーディー ズ・インベスターズ・サービスはこの日、フランスは資金調達コスト 上昇で財政上の困難が大きくなりつつあると指摘した。ドイツ財務省 は、同国の成長ペースが10-12月(第4四半期)に「著しく減速」 しているとの認識を示した。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は電子メールで、 「リスク資産が世界的に大きく売られている状況は、特に欧州と米国 において動揺する経済や金融の現実に政策決定者がついていけていな いとの懸念を反映している」と説明した。

金融やテクノロジーが安い

株式相場は先週下落。スペインやフランス、イタリアの国債利回 りが上昇し、欧州債務危機への懸念が強まった。

S&P500種では金融、産業、テクノロジーの下げが目立った。 モルガン・スタンレー・シクリカル指数は2.4%下げた。BOAは 5%安の5.49ドル。キャタピラーは3%下げて91.12ドル。HP は4%下落し26.86ドル。

ギリアド・サイエンシズは9.1%値下がりし、36.26ドル。

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