【個別銘柄】輸出、半導体、資源、スズキ、ドクターC、アンジェス

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:トヨタ自動車(7203)が前週末比2.6%安の2385円、 ホンダ(7267)が2.2%安の2153円、ソニー(6758)が2.8%安の1266 円など。財務省が21日の取引開始前に発表した10月の貿易統計速報 (通関ベース)では、輸出額が前年同月比3.7%減の5兆5128億円と、 減少率は予想を上回った。一方、液化天然ガスなどの主導で輸入額は 同17.9%増の5兆7866億円となり、貿易収支は2カ月ぶりの赤字。 欧米の財政問題を背景にした円高懸念もくすぶり、足元の厳しい収益 環境を懸念する売りが優勢だった。

半導体関連株:エルピーダメモリ(6665)が7.3%安の319円、 アドバンテスト(6857)が4.5%安の810円など。朝方財務省から発 表された10月の貿易統計で、輸出額は前年同月比3.7%減と、ブルー ムバーグがまとめたエコノミスト予想の同0.3%減よりも減少率が大 きかった。半導体等電子部品が同20.8%減と10カ月連続で減少した ことが響いた格好で、業界環境の厳しさを懸念する売りが優勢だった。

資源関連株:JXホールディングス(5020)が3.1%安の463円、 AOCホールディングス(5017)4.9%安の405円など。オクラホマ州 クッシングとメキシコ湾岸を結ぶ「シーウェイ」パイプラインの輸送 方向を逆転させても、米中西部の過剰在庫を削減するには不十分との 観測から、18日のニューヨーク原油先物12月限は1.4%安の1バレル =97.41ドルと続落した。また、米商品先物取引委員会(CFTC) のデータでは、ファンドによる米国の商品18銘柄の先物とオプション の買い越しは15日終了週に10%減の75万4558枚と、9月27日終了 週以降で最大の落ち込みとなり、市況高への期待感が後退した。

国際石油開発帝石(1605):2.6%安の47万5500円。西オースト ラリア沖で開発準備を進めているイクシスガス・コンデンセート田に ついて、プロジェクトの最終投資決定が2012年1月中旬にずれ込む可 能性がある、と18日に発表。従来は年内の最終決定を予定していたた め、プロジェクトの先行き不透明感が広がった。

スズキ(7269):2.2%安の1530円。独フォルクスワーゲン(VW) との業務提携・資本関係の包括契約の解除を決め、VWに対し保有す るスズキ株の処分を求めることを通知した、と18日に発表。スズキは、 20%を上限に自己株の取得枠を設定。VWがスズキ株の処分を直ちに 行わない場合は、処分を求める仲裁を申し立てるという。VW側は、 スズキの要請を拒否。今後の協議難航を懸念する売りに押された。

富士重工業(7270):4.2%安の410円。ドイツ証券は18日、投資 判断「ホールド」を維持した上で、目標株価を570円から515円へ下 げた。航空宇宙、その他事業の不振を理由に12年3月期の連結1株利 益予想を従来の74円から64円に下方修正。また、変動要因の販売関 連支出を大幅に絞っていながら、為替が第2四半期の自動車事業を圧 迫した点にも言及。円高環境の中で、成長けん引が見込まれる新型車 が日本で生産されている製品へ移行している点に懸念を示した。

マツダ(7261):5.1%安の130円。クレディ・スイス証券は18 日、投資判断「中立」を維持した上で、目標株価を170円から160円 に下げた。円高環境下でキャッシュ・バーンが進む中、潜在的な希薄 化の影響は株価が下落するほど拡大する、との認識を示した。

東京海上ホールディングス(8766):2.1%安の1776円。タイで発 生した洪水被害の影響を理由に、12年3月期の連結純利益予想を従来 計画の1450億円から900億円に下方修正した。前期比では、増益率が 25%に縮小するもよう。タイの被害状況は現在調査中だが、18日時点 で約1000億円の正味発生保険金を見込んでいる。

日本電気硝子(5214):1.5%高の769円。ドイツ証券は18日、投 資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。想定以下の第2四 半期決算を踏まえ、業績予想と目標株価を減額したものの、株価には 織り込み済みの水準と判断。むしろ液晶サイクル底打ち、液晶ガラス の在庫圧縮一巡による12年1月以降の大幅な業績改善が見込まれ、市 場の弱気の見方に反し、液晶ガラス単価の下落が足元和らいでいる点 もポジティブと見ている。

大阪証券取引所(8697):1.8%高の42万1000円。東京証券取引 所と大証が12年秋から13年1月をめどに、経営統合することで基本 合意したとNHKが18日に報道。統合に際しての企業価値の評価は、 大証1の場合、東証を1.7程度とする見通しという。また、19日付の 日本経済新聞朝刊によると、両社が統合した日本取引所グループの傘 下に置く現物とデリバティブ(金融派生商品)の取引所の名称をそれ ぞれ「東京証券取引所」「大阪証券取引所」とする方向で検討している。

ドクターシーラボ(4924):8%高の44万5500円。中高年向けス キンケア商品などの通信販売好調やコスト抑制が寄与し、8-10月期 (第1四半期)の連結営業利益は前年同期比3%増の約20億円になっ たもよう、と19日付の日経新聞朝刊が報道。足元の業績堅調を見込む 買いが優勢となった。

協和エクシオ(1951):4.2%高の725円。三菱UFJモルガン・ スタンレー証券では18日、投資判断「ニュートラル」、目標株価780 円を継続。通信キャリア各社の12年3月期上期の設備投資は震災復旧 案件への対応もあり、進ちょく率は低調だったが、下期は各社ともス マートフォンのトラフィック増大に対応し、積極投資に転じる兆しを 見せ始めていると指摘。通信キャリアの設備投資動向の影響を受けや すい収益構造の中、下期繁忙を前提に、前期比5.7%増の131億円と 会社計画と同じ12年3月期連結営業利益予想を据え置いた。

ゼンショーホールディングス(7550):2.3%高の1018円。三菱U FJモルガン・スタンレー証券は18日、投資判断「アウトパフォーム」 を継続し、目標株価を1300円から1400円に上げた。大量出店や調達 コスト減による高利益成長を引き続き評価、13年3月期の連結営業利 益予想を従来の289億円から300億円に増額した。防犯体制強化によ るコスト増10億円を踏まえる半面、円高による調達コスト減20億円 程度を織り込んだという。12年3月期は会社計画の257億円に対し、 250億円を予想。

日本電工(5563):5.9%安の320円。海外との競争が激化してい るクロム塩事業について、12年12月末をめどに日本化学工業(4092) に売却すると18日に発表。同事業の売上高は10年12月期で約29億 円。事業再構築の効果を見極めたいとして、買いが手控えられた。

トープラ(5954):19%高の106円。ニッパツ(5991)が株式交換 で、同社を完全子会社化すると18日に発表。12年4月1日付で、ト ープラ1株にニッパツ0.17株を割り当てる。ニッパツ株の18日終値 640円から算出したトープラ株の交換価格は108円で、これにさや寄 せする動きだった。同じくニッパツが完全子会社化するとしたニッパ ン(7563)も13%高の238円。ニッパン1株にニッパツ0.38株を割 り当てる。トープラ、ニッパン両社は同年3月28日に上場廃止予定。

メガネスーパー(3318):14%安の131円。第三者割り当てでA種 劣後株式と新株予約権を発行する。割当先はアドバンテッジパートナ ーズ(AP)などで、約19億5000万円を調達。メガネSPが18日、 関東財務局に提出した臨時報告書と有価証券届出書で開示した。潜在 的な売り圧力の増加を懸念する売りが優勢だった。

八洲電機(3153):2%高の350円。12月9日付で東証2部から 1部市場へ指定替えになる、と18日に発表。東証1部銘柄を投資対象 としたファンド資金の流入などを見込む買いが優勢となった。また同 社は、12年3月期末に1部指定記念配当を1株当たり2円実施、普通 配と合わせ年間15円配にする計画とした。前期実績は13円。

アンジェスMG(4563):7000円(18%)高の4万6400円でスト ップ高。同社はきょう午前11時、大阪大学の研究グループが世界初の 高血圧DNAワクチンに関する基盤技術確立に成功し、高血圧モデル 動物において高い有用性を実証したと発表。同社では、同グループと ワクチン開発で連携、実用化に向けた臨床試験開始と動物用薬剤とし ての応用を目指すとしており、今後の収益貢献を見込む買いが入った。

オンキヨー(6628):26%高の87円。小型の風力・水力発電機に 使うモーター事業に参入する、と19日付の日経新聞朝刊が報道。同社 のスピーカー技術を応用して発電機の中核部品を開発、13年にも既存 製品より安価で発電効率の高い小型モーターを実用化するという。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE