ロンドンのシニアバンカーの基本給は21%増、今後減少か-英人材会社

企業が賞与を抑制する中、ロンド ンのシニアバンカーの基本給が21%増の23万7000ポンド(約2900 万円)となったとの調査結果を、英人材あっせん会社アストベリー・ マースデンが発表した。

アストベリー・マースデンが21日発表した文書によると、ロンド ンの金融街シティーとカナリーワーフ両地区で勤務する従業員の9月 30日までの1年間の基本給の平均は、前年同期比で12%増加し8万 3000ポンドとなった。転職したバンカーの報酬が最も増加したという。

アストベリー・マースデンのマーク・キャメロン最高執行責任者 (COO)は文書で「シティーの基本給の平均の大幅な伸びにつなが った給与引き上げの多くは、金融機関の間で信頼感が高かった調査期 間の前半に付与されたものだ」と指摘。「過去半年間の昇給は非常にま れであり、シティーの従業員は現在、ユーロ圏の危機の影響で今後賞 与がかなり低下すると予想している」と述べた。

欧州の規制当局が、損失が発生した場合でも報酬を支払えるよう 賞与の制限を要請したことを受け、証券各社は固定費の上昇抑制に取 り組んでいる。ソブリン債危機が続く中、金融業界ではコスト管理の 一環として人員削減が進められており、英ロイヤル・バンク・オブ・ スコットランド・グループ(RBS)やバークレイズ、スイスのUB Sなど欧州の金融機関が発表した削減数は計10万4000人以上に上っ ている。

キャメロン氏は「規制当局によるシティーの賞与に対する措置の 結果、銀行業務の収入が減少している局面で報酬の支払いに充てる固 定費が上昇する状況が続いている」と指摘。「賞与を引き下げる柔軟性 を欠く状況で、余剰人員の削減が強力に推し進められている」と述べ た。

アストベリー・マースデンによると、調査はシティーで勤務する アナリストのほか、マネジングディレクターなどのシニアバンカー 1380人を対象に実施された。

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