スペイン総選挙:最大野党・国民党が地滑り的勝利-下院で過半数

20日投開票のスペイン総選挙で、 マリアノ・ラホイ氏率いる中道右派の最大野党・国民党が勝利した。 過半数を上回り、過去29年で最大の議席数を獲得、国民に対しソブリ ン債危機を乗り切るための結束を呼び掛けた。

開票率97%の時点で、国民党は下院(定数350)で186議席を獲 得。これに対して、アルフレド・ペレス・ルバルカバ氏を首相候補と して選挙に臨んだ穏健左派の与党・社会労働党は110議席と、1978年 にスペインが民主制に復帰して以来、最低の議席数にとどまった。

ラホイ氏(56)はマドリードでの勝利宣言で、「われわれの運命が 今日ほど欧州の中で欧州と共に展開したことはなかった」とした上で、 「スペインは問題を引き起こす立場から脱し、問題を解決する側に再 び立つだろう」と語った。

社会労働党の敗北でスペインは、ソブリン債危機波及により政権 交代を余儀なくされた欧州で5番目の国となった。イタリアとギリシ ャでは新首相が指名され、アイルランドとポルトガルでは国際支援要 請後、国民が総選挙で首相を退陣に追い込んだ。

国民党のラホイ党首は、財政赤字を削減し、最上級の「AAA」 信用格付けを取り戻すことを公約に掲げた。社会労働党政権の下、経 済は低迷し、失業率は23%に達し、金利はユーロ導入前の高水準に戻 っていた。

スピロ・ソブリン・ストラテジーのマネジングディレクター、ニ コラス・スピロ氏は「市場の観点からすれば、国民党の絶対過半数は まさに必要なものだった。国内政策の改革が大胆かつ迅速に実行され たとして、センチメントの好転にどの程度つながるかを注視すること になる」と述べた。

スペインの10年国債利回りは17日の欧州市場で、一時6.78%ま で上昇、ユーロ導入後の最高に達した。また、ドイツ国債との利回り 格差も先週末時点で441ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) に拡大していた。

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