米超党派委の共同委員長が悲観的見解-財政赤字削減で協議続く

米財政赤字削減策に取り組む米 議会・超党派委員会の民主・共和両党議員は20日、土壇場での合意 を依然目指していると述べた。ただ、同委の共同委員長の1人は期限 の23日までの合意成立は疑わしいとの見解を示した。

共同委員長を務める共和党のジェブ・ヘンサーリング下院議員 (テキサス州)はこの日、12人のメンバーは税と支出に関する意見の 隔たりを埋めようとしているものの、「かなりの難題」に直面してい ると発言。少なくとも1兆2000億ドル(約92兆3000億円)の赤字 削減の取りまとめを目指す計画の時間切れが迫っていると述べた。

同委では高所得層の所得増税を目指す民主党と、ブッシュ減税の 延長を目指す共和党が真っ向から対立し、協議は暗礁に乗り上げた。 メディケア(高齢者医療保険制度)などの給付金プログラムに関して も、共和党が求めている削減に民主党は反対している。

ヘンサーリング共同委員長は米フォックス・ニュースに対し、 「誰も希望を捨ててはいない」としながらも、「現実が希望をある程 度上回り始めている」と指摘した。

超党派委メンバーのパット・トゥーミー上院議員(ペンシルベニ ア、共和)はCBSの番組「フェース・ザ・ネーション」のインタビ ューで、合意失敗の場合「希望の光」となるのは、2013年に入って自 動的に1兆2000億ドルの歳出削減が実施されることだと語った。こ の自動的措置は米国のさらなる格下げ回避が目的。

超党派委メンバー、ジョン・ケリー上院議員(マサチューセッツ、 民主)は、同委が合意できず議会がこの強制的な削減措置を回避した 場合、米格下げのリスクがあると警告した。

「市場の反応大きくない」

ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ ザンディ氏はフォックスの番組「フォックス・ニュース・サンデー」 のインタビューで、財政赤字削減策で超党派委が合意できなかった場 合の市場の「反応はさほど大きくないとみている」と発言。「全て、 期待と相対的な関係にある」とした上で、同委に対する投資家の期待 は「過去ばかりでなく現在も極めて低い」と説明した。

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