大手損保3社:4-9月期7割減益の530億円-運用悪化と自然災害で

東京海上ホールディングスなど大手 損保3社の4-9月期連結純利益は、合計530億円と前年同期を約67% 下回った。欧州債務問題を背景にした株安の影響で有価証券評価損を計 上したほか、国内の台風や米国のハリケーンなど大規模自然災害による 保険金支払いが予想を上回った。各社が18日東証などで開示した。

通期純利益は全社が下方修正し3社合計で前期比3割増の840億円 の予想。資産運用の悪化のほか、タイの洪水による保険金支払いなどを 見込んでいる。タイの洪水による支払保険金は再保険からの回収を控除 したベースで3社合計2600億円を想定。東京海上HDが1000億円、M S&ADが1300億円、NKSJが300億円の見通し。

各社の通期見通しは、東京海上HDは900億円(当初予想1450億 円)、MS&ADインシュアランスグループホールディングスが60億円 (同670億円)と黒字を確保。一方、NKSJホールディングスが120 億円の赤字(同160億円の黒字)を予想している。

東京海上HDの玉井孝明専務は、タイ洪水の被害状況について「調 査のための現地訪問ができない状況。合理的に損失を見積もるのは難し い状況」という。MS&ADの梅村孝義常務は「現地顧客に電話連絡で 在庫や機械の傷み具合をヒアリングし、過去の経験値で被害を織り込み ながら見積もった」と述べた。

オリンパスとコミュニケーション

4-9月期の連結純損益の実績は、東京海上HDが同17%減の791 億円、MS&ADが同82%減の71億円、NKSJは同241億円の黒字 から333億円の赤字に転落した。

3社合計の正味収入保険料は同1.3%増の3兆5080億円となった。 4月に自動車損害賠償責任(自賠責)保険が値上げになったことなどが 寄与した。東京海上HDは同1.8%増の1兆1956億円、MS&ADが同

0.4%増の1兆3052億円、NKSJが同2.1%増の1兆円だった。

NKSJは損失隠しが発覚したオリンパス株式を政策保有してい るが、辻伸治常務は今後の対応について「純投資であれば自由に売却で きるが、リレーションがあるのでコミュニケーションを図りながら進め ていく」としている。「当社も上場企業なので、持っている資産につい ては株主に説明できるような対応をしなければいけない」と述べた。

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           第2四半期          第2四半期          通期予想
          純損益 (%)     正味収入保険料 (%)      純損益 (%)
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MSAD     71 -82.2            13052   0.4           60 10.7
東京海上    791 -17.0            11956   1.8          900 25.1
NKSJ   -333   -              10086   2.1         -120   -
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注)単位:億円。

--取材協力:河元伸吾 Editor:Kazu Hirano

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