欧州の銀行、過去の買収のれん代21兆円-償却しなければ前に進めず

欧州の銀行は金融危機前に行った 買収ののれん代2700億ドル(約21兆円)の一部を償却しなければ、 資産売却や新株発行などの資本強化策へと前進できない見込みだ。

イタリア最大の銀行、ウニクレディトは今週、国内と東欧での買 収に関して87億ユーロ(約9000億円)を償却した。アナリストら は他の欧州銀も同様の措置が必要だとみている。ブルームバーグがま とめたデータによれば、フランスのクレディ・アグリコルとスペイン のサンタンデール銀行、イタリアのインテーザ・サンパオロ銀行が、 必要な償却額が最も大きい。

会計事務所デロイトのパートナー、アンドルー・スプーナー氏 (ロンドン在勤)は「見通しが明るかった時代に割高な買収をした銀 行は、バランスシート上の調整が必要だ」とした上で、「欧州周辺国 につながる買収が最も償却の必要性が大きい」と話した。

ブルームバーグのデータによれば、欧州の銀行の株価は平均で1 株当たり純資産額の0.58倍になっている。のれん代償却は規制対象 の自己資本比率には影響しないが、過去の買収で経営陣が過大な金額 を投じていたことを浮き彫りにする。

シティグループの銀行担当アナリスト、キナー・ラクハニ氏(ロ ンドン在勤)は「帳簿上の大損失は決して格好の良いものではないが、 多くの場合、これは戦略転換、現在の環境では資産処分の要となる」 と話している。

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