【個別銘柄】金融、オリンパス、トヨタ、リンクモチ、工作機械一角

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

金融株:みずほフィナンシャルグループ(8411)は前日比2%安 の99円と100円の大台を割れ、52週安値を更新。三井住友フィナン シャルグループ(8316)が2.8%安の2051円、野村ホールディングス (8604)は2.8%安の241円などとなった。17日実施のスペイン10 年国債入札では調達額が目標上限に届かず、落札利回りは6.975%と 2004年9月以来の高水準に達した。欧州債務問題拡大への警戒で、欧 州の銀行がドル資金を調達するコストも3年ぶりの高水準を記録。同 日の欧米株市場で金融株が下げた影響を東京市場も受けた。

損保株:MS&ADインシュアランスグループホールディングス (8725)が2.2%安の1490円、東京海上ホールディングス(8766)が

2.3%安の1814円など。タイ洪水被害で大手損保3社が支払う保険金 が2000億円弱になり、12年3月期業績予想を下方修正する方針と18 日付の読売新聞朝刊が報道。欧州債務問題への懸念で金融株全般が売 られた流れもあり、保険は東証1部33業種の下落率3位だった。

T&Dホールディングス(8795):3.1%安の684円。震災関連の 支払い見積もり額が減少する一方、利息や配当金などの収入が増え、 17日に発表した4-9月期の連結純利益は前年同期比29%増の287 億円だった。据え置いた12年3月通期見通しの360億円に対する進ち ょく率は80%。ただドイツ証券では、業績面でのサプライズはないと 判断。基礎利益は改善したものの、コア保険料は減収だった点に触れ、 投資判断「ホールド」を継続した。

オリンパス(7733):16%安の625円。同社が数十億ドルの損失隠 しで犯罪組織と協力していなかったかどうか、日本の当局は捜査して いると米紙ニューヨーク・タイムズ電子版が18日に報道。また共同通 信が午後の開始直前に報じたところ、東京地検特捜部が損失先送りへ の関与を認めた菊川剛前会長兼社長ら旧経営陣3人ついて、今週末に も任意で事情聴取する方針を固めたという。一方、三菱UFJフィナ ンシャル・グループ傘下4社のオリンパス株の保有比率が、10%から

7.61%に低下したことが同日付の大量保有報告書で分かった。

トヨタ自動車(7203):2.3%安の2448円、一時2442円と52週安 値を更新した。世界の自動車大手の11年の新車販売台数ランキングで、 米ゼネラル・モーターズ(GM)が4年ぶりにトップとなるのが確実 な情勢で、08年から3年連続首位だったトヨタが3位に後退する見通 しと18日付の日本経済新聞朝刊が報道。東日本大震災やタイ洪水によ る減産が響くとしている。

自動車部品株:デンソー(6902)が2.9%安の2108円、アイシン 精機(7259)が1.5%安の2178円、トヨタ紡織(3116)が3%安の779 円など。クレディ・スイス証券は17日、自動車部品セクターの投資判 断を「オーバーウエート」から「マーケットウエート」へ下げた。13 年3月期以降も、トヨタ自動車系サプライヤーの値引きの影響を見込 むとした。個別ではデンソー、アイシン精の投資判断を「アウトパフ ォーム」から「ニュートラル」へ下げ、トヨタ紡は目標株価を1150 円から750円に見直した。

東京電力(9501):1%高の292円。福島第1原子力発電所事故の 収束に向けた工程表の改定を17日に発表、「冷温停止」を年内に達成 する目標を維持した。細野豪志原発担当相は会見で、「いろいろなトラ ブルがあったが、それを乗り越えてきた。年内の冷温停止は可能だ」 と述べた。

リンクアンドモチベーション(2170):12%安の4万3200円。12 月1日から6日を実施予定期間とし、4380株の立会外分売を実施する と17日に発表。目先の株式需給の悪化を見込む売りが優勢となった。 同社の発行済み株式総数は13万5000株、浮動株は2万2000株。

日立キャピタル(8586):2.9%高の997円。インドネシアで中古 商用車ファイナンスや保険代理店事業を展開する現地企業、PT Artha Asia Financeの株式75%を取得する、と17日に発表。同国で の事業起点を形成、営業ネットワークの拡充と地場優良企業群へ金融 サービスの提供を行う。海外事業の成長を見込む買いが入った。

ジーエス・ユアサコーポレーション(6674):3.7%高の392円。 JPモルガン証券は17日、投資判断を「中立」から「オーバーウエー ト」に、目標株価を570円から650円に引き上げた。17日の決算説明 会で新工場着工に向け用地取得の交渉中、三菱自動車やプジョーシト ロエン以外の自動車メーカーへの供給が決まりつつある点などが確認 でき、リチウム電池事業は大きく前進したと見ている。

メガネスーパー(3318):午後2時2分から売買が一時停止され、 停止直前の株価は18%高の153円だった。日本経済新聞電子版はこの 日、国内買収ファンドのアドバンテッジがメガネSPの第三者割当増 資約20億円を引き受け、全体の75%弱の株式を握る計画と報道。フ ァンド主導による経営再建を見込む買いが膨らんだ。

三菱ケミカルホールディングス(4188):2.8%安の418円。SM BC日興証券は17日、投資判断を「1(アウトパフォーム)」から「2 (中立)」に目標株価を650円から530円に下げた。FPD関連製品の 需要見通しやメチルメタクリレート(MMA)モノマーのマージン前 提を会社側より保守的に見て、12年3月期の連結営業利益は1900億 円と、会社計画(前期比12%減の2000億円)の未達を予想。戦略的 M&Aや不採算製品撤退の効果も一巡した、と見る。判断を「2(中 立)」から「3(アンダーパフォーム)」に、目標株価を350円から250 円へ引き下げられた帝人(3401)も2.2%安の220円。

SUMCO(3436):3%安の647円。SMBC日興証券では17 日、投資判断「3(アンダーパフォーム)」を継続した上で、目標株価 を860円から730円に下げた。太陽電池用ウエハーの需要減と価格下 落がきつく、12年1月期の経常利益予想を35億円からゼロに引き下 げた。会社側計画は50億円。

工作機械株の一角:ツガミ(6101)が6.3%高の517円、エンシ ュウ(6218)が5.1%高の83円、森精機製作所(6141)が3.8%高の 733円など。日本工作機械工業会が17日に発表した10月の受注額(改 定値)は、前年同月比26%増の1011億円だった。内需が同25%増、 外需が26.5%増。ツガミについては、野村証券が17日の工作機械受 注に関するリポートで、HDDの仕上げ加工向けに強いと指摘。また 14日の説明会で、会社側が10月に大手顧客から受注が入り、11月も 相当量の受注が見込まれると言及した点にも触れた。

マルカキカイ(7594):5.5%高の705円。国内、中国・アジアの 設備投資が底堅く推移、北米では工作機械を中心に伸びたとし、11年 11月期の連結営業利益予想を前期比2.5倍の9億5000万円と、従来 予想の7億円から上方修正すると17日に発表。足元の好業況を評価す る買いが優勢だった。

大和ハウス工業(1925):2.4%安の926円。三菱UFJモルガン・ スタンレー証券は17日、投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュ ートラル」に、目標株価を1100円から950円に引き下げた。賃貸住宅、 物流施設などの請負は堅調ながら、海外の減速や年金損失などを織り 込み、12年3月期の連結純利益予想を従来の520億円から会社側計画 と同じ475億円(前期比74%増)に下方修正。

アイロムホールディングス(2372):1.1%安の3920円。連結子会 社で、注射剤を中心とした後発医薬品(ジェネリック)メーカーのア イロム製薬(東京・品川)の全保有株式をインドの製薬メーカー、ル ピンの子会社である共和薬品工業(大阪市)に売却すると17日に発表。 売却額は約31億円。ジェネリック市場で、独自の開発パイプラインの 拡大には限界があると判断した。業容縮小を懸念する売りが先行した。

レーザーテック(6920):6.4%高の991円。野村証券では17日、 投資判断「買い」を継続し、目標株価を1448円から1579円に引き上 げた。半導体、FPDとも製造装置市場は調整局面入りしているが、 同社業績は比較的堅調と指摘。半導体設備投資に唯一積極的な韓国勢 との関係の深さ、設備投資が大きく減少していない台湾の先端投資の 恩恵を享受できる点などを評価した。

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