国際帝石イクシスLNG計画の開始に遅れの可能性-英調査会社

英資源コンサルティング会社ウッド マッケンジーは、国際石油開発帝石が西豪州沖で開発準備を進めている イクシス・液化天然ガス(LNG)プロジェクトの生産開始が遅れる可 能性があると予測している。

同社のサイモン・フラワーズ氏は都内でブルームバーグの取材に応 じ、国際帝石が2016年第4四半期の生産開始を目指しているのに対し 「我々の予測は会社側よりも若干保守的で、17年中ごろの開始になるか もしれない」との見方を示した。非常に規模の大きな新規の開発計画で あることから、「国際帝石は野心的にプロジェクトのスタートを狙って いるが、若干のずれが生じる可能性はある」と指摘した。

イクシス・プロジェクトには国際帝石が76%、仏トタル24%が出資 しており、日本企業が開発の主体となる「日の丸プロジェクト」。海上 のガス田から全長約880キロメートルの海底パイプラインを通じて陸上 の液化プラントまで運び年間840万トンのLNGを生産する予定。大部 分が日本向けに販売される計画で、中部電力や東邦ガス、台湾公営の台 湾中油(CPC)との間で長期の販売について基本合意に至った。他の 日本国内の需要家5社への販売も予定されている。

国際帝石は18日、総投資額などを含んだ最終投資決定(FID) が来年1月中旬にずれ込む可能性があると発表した。従来は年内の最終 決定を予定していた。すでにみずほコーポレート銀行などの銀行団との 資金調達の交渉に入っており、プロジェクトの投資額は当初計画の1.5 倍の300億ドル(2兆3000億円)に膨らむ見込みだ。

東京電力の福島第一原子力発電所の事故以降、定期検査で停止した 原発の運転再開ができていないことから電力各社はLNGを燃料とする 火力発電所への依存を急速に強めている。この結果、8月の日本のLN G輸入量は過去最高を記録。財務省の貿易統計によると、前年同月比

18.2%増の755万トンに増えた。

フラワーズ氏は、2010年には約7000万トンだった日本のLNG輸 入量が、15年には約9100万トン、20年には約9500万トンまで増加する と予測している。長期的には世界各地で新規の開発計画が立ち上がるた めに供給増が見込まれるとしたうえで「フクシマの影響により、今後5 年間ぐらいは、LNGの需給に若干のタイト感が出ることもあるかもし れない」と語った。

国際帝石株価終値は前日比4500円(0.9%)安の48万8000円。一 時は1万500円(2.1%)安の48万2000円を付けた。

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