米国株(18日):S&P500種、週間で2カ月ぶり大幅安

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米株式相場はもみ合い。景気 が加速しているとの楽観的な見方がある一方、ハイテク株やエネルギ ー銘柄に売りが出た。S&P500種株価指数は週間では2カ月ぶり の大幅安となった。

原油相場が2日連続で下げたことを背景にシェブロンとハリバー トンが下落。インターネットベースの顧客管理ソフトウエア最大手、 セールスフォース・ドット・コムは10%安。取扱高が一部の予想を 下回ったことが響いた。一方、ヒューレット・パッカード(HP)は

2.6%高。物言う投資家として知られるラルフ・ホイットワース氏を 取締役に指名したことが好感された。ボーイングは2.1%高。イン ドネシアの格安航空会社ライオン・エアから230機の仮受注を獲得 したことが買い材料となった。

S&P500種株価指数は前日比0.1%未満下げ1215.65で終 了した。一時は0.6%上昇する場面もあった。週間では3.8%下落。 一方、ダウ工業株30種平均は前日比25.43ドル(0.2%)高の

11796.16ドル。

セキュリティー・グローバル・インベスターズで240億ドルの 運用に携わるマーク・ブロンゾ氏(ニューヨーク州アービントン在勤) は電子メールで、「欧州情勢に落ち着く兆候が表れない限り、荒い値 動きは続くだろう」と指摘。「欧州が落ち着けば、堅調な米経済成長 が相場を下支え、上昇局面の地ならしをする可能性もある」と続けた。

成長見通しの引き上げ

S&P500種は欧州の動向をにらみながら、もみ合う場面が目 立った。景気先行指標総合指数が予想を上回り、2012年も経済成長 が続くことを示唆した。今年第4四半期の経済成長は予想を上方修正 するアナリストが増えており、18カ月ぶりの高成長となる可能性が ある。

JPモルガン・チェースのエコノミストは第4四半期の国内総生 産(GDP)伸び率を3%と予想。従来の2.5%から引き上げた。 マクロエコノミック・アドバイザーズは11月上旬に2.9%と予想し ていたが、3.2%に上方修正した。モルガン・スタンレーは3%から

3.5%へ引き上げた。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は電子メールで「次に株式相場を大き く動かす材料はおそらく、米経済が足踏みしていないばかりか実際に は加速しているとの認識の強まりだろう」と指摘した。

株価は伸び悩む場面もあった。ドイツ外務省がギリシャ以外でも 「秩序あるデフォルト(債務不履行)」の可能性を検討しているとD PA通信が報じたことが手掛かり。

IT、エネルギー株が安い

S&P500種の10セクターの中では情報技術(IT)とエネル ギー株の下げが目立った。シェブロンは2.2%、ハリバートンは

2.9%それぞれ下げた。

ケチャップメーカー最大手のハインツは3.3%下落。通期の1 株当たり利益を最大で3.32ドルとする現在の見通しを維持したこと が売りを誘った。ブルームバーグの調査によると、アナリストの平均 予想は3.34ドル。

HPの取締役となるホイットワース氏は9月30日現在でHP株 を約1750万株保有している。HP株は年初から前日までに35%下 げていた。グリーチャーのアナリスト、ブライアン・マーシャル氏 (サンフランシスコ在勤)はホイットワース氏のHP入りについて、 「明らかにプラス材料だ」と指摘。「取締役会は助けが必要で、同氏 はそのバックグラウンドがある」と話した。

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