欧州株(18日):続落、危機収拾のECBの役割めぐる独仏対立を嫌気

18日の欧州株式相場は続落。 米経済指標は予想を上回ったものの、ユーロ圏債務危機を収拾する上 での欧州中央銀行(ECB)の役割をめぐるドイツとフランスの対立 が重しとなった。

水処理用の化学製品を手掛けるフィンランドのケミラは急落。業 績見通しの下方修正が嫌気された。英防衛機器メーカーのケムリン グ・グループは14年ぶりの大幅安。同社の通期利益は市場予想に届 かなかった。一方、ドイツのカーボングラファイト製品メーカー、S GLカーボンは値上がり。同社にBMWが15%出資したことが手掛 かりとなった。

ストックス欧州600指数は前日比0.8%下落の232.17で終了。 今週は3.7%下げた。イタリアとスペインの借り入れコストが急上 昇したことが背景で、フランスは高債務国救済の頼みの綱としてEC Bを活用する提案を17日に示したが、ドイツはこれを拒否。メルケ ル独首相は最後の貸し手としてのECB利用を、ユーロ共同債や「急 ごしらえの債務削減」と共に機能しない提案の例に挙げた。

スピロ・ソブリン・ストラテジーのマネジングディレクター、ニ コラス・スピロ氏は電子メールで、「ここまでの規模で一気に失われ た信頼感を取り戻せるのは相変わらずECBだけだ」と指摘。「それ でもイタリアやスペイン債市場への介入が限定的かつ散発的なものに とどまる期間が長期化すれば、それだけ危機悪化がエスカレートする リスクは高まる」との見方を示した。

ストックス欧州600指数は一時、1.2%値下がりしたが、この 日発表された10月の米景気先行指標総合指数(LEI)が前月比

0.9%上昇と市場予想を上回る伸びを示すと、下げ幅を縮めた。

この日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が下 落。危機の震源であるギリシャでは同日、パパデモス新政権が2012 年予算案を承認したほか、イタリアでは下院がモンティ新内閣を信任。 ECBの買い支えがあったもようで、スペインとイタリア債相場は上 昇した。

ケミラは14%下落の8.40ユーロで終了。ケムリングは13%安 の421.6ペンス。SGLカーボンは1.2%高の43.68ユーロで取 引を終えた。

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