11月17日の米国マーケットサマリー:株は続落、米国債は上昇

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3462 1.3463 ドル/円 76.97 77.06 ユーロ/円 103.61 103.75

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,770.80 -134.79 -1.1% S&P500種 1,216.28 -20.63 -1.7% ナスダック総合指数 2,587.99 -51.62 -2.0%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .27% +.02 米国債10年物 1.96% -.04 米国債30年物 2.99% -.04

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,720.20 -54.10 -3.05% 原油先物 (ドル/バレル) 99.02 -3.57 -3.48%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが主要通貨の大半に対し て上昇。イタリア国債の利回りが低下したことから、債務危機に対す る同国の対応への懸念が緩和された。

ユーロは対ドルと対円でもみ合う展開。一時は、前日の5週ぶ り安値から上昇する場面もあった。事情に詳しい関係者2人によると、 欧州中央銀行(ECB)はこの日、イタリア国債を一度購入し、その 後さらに追加購入した。スペインとフランスが実施した入札で借り入 れコストが上昇したことを嫌気し、ユーロは一時、下落していた。英 ポンドは英小売売上高の増加を好感し、上昇した。

INGグループの外為ディレクター、レーン・ニューマン氏 (ニューヨーク在勤)は、「ECBが救済に乗り出す可能性があり、 投資家はそれを前向きな材料と受け止めている」と述べ、リスク資産 に対する地合いについて、「市場はリスク資産に対してショートにし ているが、若干の疲れが見える」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時19分現在、ユーロは対ドルでほぼ変 わらずの1ユーロ=1.3463ドル。一時は1.3422ドルと、10月10 日以来の安値まで下げた。ユーロは対円では1ユーロ=103円65銭。 一時は前日と同じ10月10日以来安値の1ユーロ=103円41銭ま で下げた。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=76円99銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続落。S&P500種株価指数は1カ月ぶりの安値を 付けた。欧州債務危機が悪化するとの懸念に加え、米議会が財政赤字 削減で合意できないとの見方から売りが膨らんだ。

S&P500種の全10業種の中では素材株と情報技術(IT)銘 柄の下げが目立った。アルコアやインテルが下落。シアーズ・ホール ディングスは4.6%下落。損失拡大が嫌気された。半導体製造装置最 大手アプライド・マテリアルズは7.5%安。同社の売上高と利益の見 通しはアナリストの予想に届かなかった。ジェフリーズ・グループは 日中取引で一時、2009年3月以来で初めて10ドルを割り込んだ。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.7%安の1216.37で終了した。同指数は前日比で

3.7%下落した9日の終値である1229.10を下回ると下げが加速。 100日移動平均も下回った。ダウ工業株30種平均は134.79ドル (1.1%)安の11770.80ドル。

マーケットフィールド・アセット・マネジメント(ニューヨーク) のマイケル・ショール会長は電話インタビューで、「きょうはリスク 外しの日だ」と指摘。「商品市場では手じまい売りが大量に出ている。 欧州の利回りをめぐる話は明白だ。米財政赤字削減策の取りまとめを 目指す議会の超党派特別委員会で意見がまとまっていないことは失 望されるが、それが市場の主な材料ではないと考えている。多くのこ とが起こっている」と話した。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。スペインとフランスの入札で借り入れコスト が上昇したことを手掛かりに、欧州が債務危機を封じ込められないと の懸念が広がった。

欧州ではオランダやフィンランド、オーストリアでも国債利回り が上昇した。ギリシャに端を発した債務危機の拡大を食い止めようと 当局者らは取り組んでいるものの、市場の疑念が根強いことが示唆さ れた。ただイタリアの国債利回りが低下したことで一時危機の悪化懸 念が和らぎ、米国債は上げを消す場面もあった。米財務省は10年物 インフレ連動債(TIPS)の入札(銘柄統合、発行額110億ドル) を実施。最高落札利回りは市場予想を上回った。

バークレイズの金利戦略共同責任者、マイケル・ポンド氏(ニュ ーヨーク在勤)は「世界の状況を考えれば、TIPS入札の結果はそ れほど悪くはなかったといえる」と指摘。「流動性への逃避の動きで、 通常の米国債には資金が流入している。そうした状況ではこのような 入札はもっとひどくなることもあり得る」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後2時39分現在、30年債利回りは前日比7ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の2.96%。同年債(表面利率

3.125%、2041年11月償還)価格は1 11/32上げて103 7/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。約7週間ぶりの大幅安となった。 格付け会社フィッチ・レーティングスが、米銀は欧州債務危機からの 「深刻なリスク」に直面しているとの見方を示したことで、商品や株 価が下落したことが背景。

株価指標であるMSCI世界指数は4日続落。商品24銘柄で構 成するスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のGSCI指数は 8週間ぶりの大幅安となった。フィッチは前日、欧州の債務危機が早 く解決されない限り、「米銀行業界の広範な信用見通しが悪化する可 能性がある」と指摘した。

ヘレウス・プレシャス・メタルズ・マネジメントのセールス担当 バイスプレジデント、ミゲル・ペレスサンタラ氏(ニューヨーク在勤) は、「欧州危機が波及する恐れがあるとの不安から手じまい売りがか さんだ。市場は大きく崩れている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は前日比3%安の1オンス=1720.20ドルで終了。中心 限月としては9月23日以来の大幅下落となった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は急反落し、バレル当たり100ドル を割り込んだ。スペインやフランスの国債利回りが上昇したことで、 欧州の債務危機が広がっているとの懸念が強まった。米国株の下落も 原油の売りにつながった。

スペインの借り入れコストはユーロ導入以来の高水準に上昇し たほか、フランスとドイツ国債の利回り差(スプレッド)は拡大した。 S&P500種株価指数が続落し、米株式市場は軟調。これを背景に、 原油は午後の取引で一段安の展開となった。

ESAIエナジーのプリンシパル、リック・ミュラー氏は「ユー ロの今後に対する不透明感が強く、それが欧州のリセッション(景気 後退)懸念につながっているのは確かだ」と指摘。「需給状況もそれ ほど強気ではない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 日比3.77ドル(3.67%)安の1バレル=98.82ドルで終了。12 月限は18日が最終取引。実質中心限月となった1月限はこの日、

3.6%安の98.93ドル。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Tsuneo Ymahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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