レッグメイソンのミラー氏:主力ファンドを降板へ-運用成績不振で

米資産運用会社レッグメイソ ンのファンドマネジャー、ビル・ミラー氏が、主力ファンドの運用か ら退くことが分かった。同氏は2005年まで15年間、S&P500種 株価指数を上回る運用成績を達成したことで知られるが、過去5年間 では同指数に後れを取ることが4年あった。

レッグメイソンが17日電子メールで発表したところによると、 ミラー氏のファンド「レッグメイソン・キャピタル・マネジメント・ バリュー・トラスト」の運用はサム・ピーターズ氏が4月30日付で 引き継ぐ。ミラー氏は引き続きレッグメイソン・キャピタル・マネジ メント部門の会長を務める。またピーターズ氏は最高投資責任者(C IO)に就任する。

決算などに基づき割安と判断した株式銘柄を選ぶことで知られる ミラー氏は、2008年の信用危機時に金融株の比重を大きく高めたこ とで深刻な成績不振に陥った。バリュー・トラストは08年、配当を 含めた収益率がマイナス55%となり、解約が相次ぐ事態となった。 同年のS&P500種は37%下落だった。ブルームバーグのデータに よれば、同ファンドの運用資産額はピークだった07年の210億ド ル(約1兆6000億円)から今月15日時点では28億ドルに減少し ている。ミラー氏は、1982年のバリュー・ファンド創設以来、運用 を担当している。

09、10年の相場回復に伴い、ミラー氏は米経済が以前の力強さ を取り戻すと予想し、金融株や消費関連株に投資。バリュー・トラス トのリターンは09年にプラス41%と、競合ファンドやS&P500 種を上回った。だが10年はプラス6.7%で、S&P500種を下回っ た。ブルームバーグのデータによれば、今年は今月16日までの段階 でマイナス5.5%。競合ファンドの6割はこれより高い成績をあげ ている。

過去5年間では、年間リターンは平均でマイナス9.6%となり、 競合ファンドの中では最下位付近にある。

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