メルケル独首相:ECBの救済基金支援を否定、危機対応で仏と対立

ドイツのメルケル首相は、危 機を封じ込める頼みの綱として欧州中央銀行(ECB)の活用を求め るフランスの提案を拒否した。混乱の沈静化に向けさらなる緊急行動 を求める世界の首脳や投資家の要請に反する格好となっている。

ユーロ圏では危機の影響でドイツを除く中核国の借り入れコスト がユーロ導入以来の最高水準に上昇。メルケル首相は最後の貸し手と してのECBの活用を、ユーロ共同債や「急ごしらえの債務削減」と 共に、機能しない提案の例に挙げている。

メルケル首相は17日、ベルリンでの演説で、「こうした提案が 今導入されたとしても、どれも現在の危機に解決をもたらすことはな いと確信している」と発言。「ユーロの弱さの問題をECBが解決で きると政治家が信じているのなら、こうした政治家は決して起こらな いことを自らに言い聞かせようとしているようなものだ」と述べた。

同首相の発言は、債務危機の抑制に向け一段の責任を負うことへ のドイツの抵抗を浮き彫りにしている。危機は域内2位の経済国であ るフランスに飛び火し、世界的リセッション(景気後退)を引き起こ す恐れもあるとみられている。メルケル首相は、混乱を解決するには 財政規則を厳格化する「政治的行動」が必要だとの認識を示した。

フランスのバロワン財務相は16日遅くのパリでの講演で、欧州 の救済基金をECBが最後の頼みの綱として支えることが債務危機に 対応する最善の策だとの見解を示し、ドイツの反対で一度は取り下げ た案を蒸し返した。

ECB自体もさらなる支援提供要請に反対の意向を表明している。 ECBのドラギ総裁は3日、各国政府の債務を支えることはECBに 付託された権限を超えているとの見解を示した。

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