欧州債:フランスとイタリア債上昇、危機懸念が緩和-スペイン債安い

17日の欧州債市場でイタリ ア国債が上昇。欧州中央銀行(ECB)が同国債を購入したとの見 方に加え、ドイツのメルケル首相が債務危機対策で政治的行動を呼 び掛けたことが背景にある。

イタリア10年債利回りは2日連続で低下。モンティ新首相は 同国債務の圧縮に緊急に取り組むことを公約した。フランス国債も 上昇。この日の入札で、目標上限に近い額を発行したことが買い材 料。

一方、スペイン国債は下落し、10年債利回りは1999年のユー ロ導入前の高水準に達した。同日の国債入札で借り入れコストが少 なくとも7年ぶりの高水準となったことが嫌気された。

BNPパリバ(パリ)のシニア債券ストラテジスト、パトリッ ク・ジャック氏は「フランスの国債入札をきっかけに状況は若干改 善した」ほか、メルケル首相発言が「良い兆候と受け止められた」 と述べた上で、「この日の動向は前向きだったが、数秒でこうした 流れが逆転する可能性もある」と続けた。

ロンドン時間午後4時55分現在、イタリア10年債利回りは前 日比17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の

6.84%。同国債(表面利率4.75%、2021年9月償還)価格は

1.03上げ86.0となった。

イタリア5年債も上昇。利回りは23bp下げ6.70%。取引に ついて知る関係者4人によると、ECBはイタリア国債を購入した。 ECBの報道官は電話での問い合わせにコメントを控えた。

仏10年債の独10年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド) は16bp縮小し174bp。一時は204bpまで拡大していた。独 10年債利回りは前日比8bp上昇し1.89%。

フランス政府はこの日、満期2013年と2016年の証券を計69 億8000万ユーロ入札。目標は70億ユーロだった。

スペイン10年債利回りは7bp上げ6.48%。一時は6.78% まで上昇した。同国政府が実施した国債入札の落札利回りは

6.975%と、10月20日に行った前回入札の5.433%を上回り、 2004年9月以来の高水準に達した。応札倍率は1.54倍(前回入札 は1.76倍)に低下。

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