ベアー・スターンズ元幹部がエネルギーファンド-原油300ドル見込む

米ベアー・スターンズの元幹部、 ルカ・バッカリーニ氏は原油取引での利益を狙い、エネルギーファンド を立ち上げた。油田での産出がコストの割高な生産方式に置き換えられ るため、原油相場は2025年までに1バレル当たり300ドルに達する可 能性があると、同氏はみている。

この「LFP・EFAビジョン・ペトロール・ファンド」は今月、 フランスの資産運用会社ラ・フランセーズが出資した元手1500万ユー ロ(約15億6000万円)の配分を開始した。バッカリーニ氏はインタ ビューで、このファンドの顧問会社で同氏が率いるエナジー・ファン ズ・アドバイザーズが他の投資家と協議中であることを明らかにし た。

バッカリーニ氏と、国際エネルギー機関(IEA)の元アナリスト でEFAの共同創業者であるオリビエ・レッシュ氏は、原油相場上昇に 伴って価値が上昇すると予想される資産を買収している。老朽化した油 田での生産が、コストのより高いバイオ燃料やシェールオイル、GTL (ガス・ツー・リキッド)、CTL(石炭液化)などの生産方法に置き 換えられているため、原油相場は17年までの5年間は1バレル当たり 90-170ドル、その後の8年間は140-300ドルで取引されると、両氏 は予想している。

バッカリーニ氏はパリからの電話インタビューで「価格が長期的な 上昇トレンドをたどると見込んでいる。異なる市況で激しい調整がなさ れるとみられるため、非常に不安定な状況でそうなるだろう」と述べ た。

バッカリーニ氏は、ベアー・スターンズがJPモルガン・チェース に買収された後、ロンドン在勤の電力・ガス・排出権担当マネジングデ ィレクター・プリンシパルだった08年に退社した。

IEAは9日発表した世界エネルギー見通しの年次報告で、世界の 生産能力開発コストは過去10年間に倍増し、今後も引き続き増加する との見通しを示した。増産は、遠隔地など地質条件の悪い地域で行われ る傾向があると指摘している。

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