NEC:協調融資で900億円調達へ、低金利で2倍の額-CB借り換え

NECは三井住友銀行を主幹事とす るシンジケートローン(協調融資)で約900億円を近く調達する。銀行 のカネ余りが続く中、社債より低コストで当初計画の500億円の2倍近 い額を手当てする。6月に社債で調達した300億円と合わせ、9月の転 換社債(CB)1000億円の償還に対応する借り換えに充てる。

事情に詳しい複数の関係者によると、融資の内訳は3年、5年、7 年の変動と7年固定の4本立てで利率は3年変動が6カ月円LIBO R(ロンドン銀行間取引金利)に5bp(1bp=0.01%)上乗せした 水準。5年変動が同+10bp、7年変動が同+20bp、7年固定が円ス ワップレート+20bpとなる見通し。

一方、社債の利率は残存3年債で6カ月円LIBOR+14.9bp (17日時点ブルームバーグ・データ)、残存5年は同+37.3bp(同) で、今回の協調融資の方が3分の1と大幅に低い。銀行などは景気低迷 などに伴う資金需要の停滞でカネ余りが続いており、NECは低金利で 当初計画を上回る資金を調達できることになったようだ。

NECの発行体格付けは、格付投資情報センター(R&I)が現在、 投資適格級の上から7番目に当たる「A-」、一方、米スタンダード& プアーズ(S&P)は上から9番目となる「BBB」としている。低格 付けで社債調達では高いコストを払わなければならない企業が、低コス トで資金を集めることができる現象が起きている。

NEC広報担当の中島英幸氏は、社債から融資に切り替えた理由に ついて「市場環境を総合的に勘案し、今回はローンが有利と判断した」 と説明した。転換社債の償還資金として調達していた短期資金を長期融 資に借り換えることで、長短比率は5割から6割に改善するという。

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