【個別銘柄】TDK、共英鋼、資源、Fリテ、オリンパス、田辺三菱

きょうの日本株市場で、価格変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

TDK(6762):前日比8.8%高の3535円。シティグループが、 米コンピューター大手のデルの業績見通しを見る限り、タイ洪水に起 因するHDD不足の最悪シナリオは回避される可能性が高いと指摘し たことを受け、米HDD製造大手のウエスタン・デジタル(WDC) が16日の米国株市場で7.1%高と急騰、HDD業界の先行き不透明感 が後退した。またWDCが同日、TDK傘下のSAEマグネティクス からHDDヘッドの供給を受けることでも合意し、今後の収益好転を 見込む買いが膨らんだ。

共英製鋼(5440):6.3%高の1477円。三菱UFJモルガン・スタ ンレー証券は16日、同社の投資判断を「中立」から「アウトパフォー ム」に、目標株価を1330円から1700円に上げた。主要株主が住友金 属工業であり、住金と新日本製鉄との経営統合で電炉再編期待感があ ると指摘。また、新興国需要取り込みに向けたベトナムの一貫製鋼プ ロジェクトの進展も評価した。同証が投資判断を「アウトパフォーム」 に引き上げた大和工業(5444)も1.8%高の1952円。

資源関連株:国際石油開発帝石(1605)が1.2%高の49万2500 円、三菱商事(8058)が1.6%高の1555円、三井物産 (8031)が2.5% 高の1168円など。カナダのパイプライン運営会社、エンブリッジがオ クラホマ州クッシングとメキシコ湾岸を結ぶ「シーウェイ」パイプラ インの輸送方向を逆転させると発表。米中部とカナダからの原油輸送 が円滑になるとの見方から、16日のニューヨーク原油先物相場は

3.2%高の1バレル=102.59ドルと5月31日以来の高値を付けた。収 益へのプラス寄与を見込む買いが入った。

ファーストリテイリング(9983):3.7%安の1万2780円。JPモ ルガン証券では16日付のリポートで、平均気温が例年より高く、フリ ースやダウンジャケットなど高利益率の冬物アウターの販売が鈍いた め、ユニクロの11月既存店売上高が前年同月比で5%以上減少する可 能性がある、と指摘した。また、売り上げ拡大を支えてきた機能性イ ンナーも伸び悩み、天候だけではなく、商品力というファンダメンタ ルズの部分が課題としている。同証が、11月既存売上高の同5%以上 の減少を予想するしまむら(8227)が2.5%安の7340円、ポイント(2685) が1.1%安の3195円、良品計画(7453)が2.4%安の3510円。

オリンパス(7733):1%高の747円。午前に一時12%高まで急 騰したが、午後は4.1%安まで下げる荒い値動きだった。東証1部の 売買代金1位。16日に東京都内で開かれた取引金融機関との説明会で、 同社がことし9月末時点の連結有利子負債6653億円を15年3月期ま でには4087億円と約2600億円圧縮する計画を示した、と17日付の日 本経済新聞朝刊が報道。また、17日付の毎日新聞朝刊によると、メー ンバンクの三井住友銀行と準主力の三菱東京UFJ銀行が支援を表明 したという。一方、筆頭株主の日本生命保険と傘下のニッセイアセッ トマネジメントは、合計保有比率を8.2%から5.1%に下げたことが 17日提出の大量保有報告書で判明。強弱材料が入り交じった。

田辺三菱製薬(4508):4.5%安の1180円。ゴールドマン・サック ス証券では投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を1650円か ら1420円に下げた。C型肝炎治療薬「テラビック」の1コース治療期 間の薬価が同証予想の210万円に対し107万円と決定され、テラビッ ク売り上げのピーク時に当たる14年3月期の売上高予想を390億円か ら200億円に引き下げた。さらに、競合処方の潜在的脅威を考慮に入 れ、12年3月期から18年3月期にかけての営業利益予想を平均15% 下方修正。収益力の低下を懸念する売りが先行した。

シャープ(6753):3.9%高の725円。JPモルガン証券は16日、 投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。 大型液晶に関し、業界全体が在庫循環の観点から底打ち期待が近づい ていると考えられ、60インチ以上のパネルに集中する戦略が奏功、採 算改善も期待できるとの見方を示した。

JVCケンウッド(6632):4.8%高の326円。野村証券は16日、 投資判断を「中立」から「買い」へ、目標株価を470円から500円に 上げた。減速感が出ている国内市販ナビの比率が小さいほか、部品点 数の少ないメモリー型ナビが主力でタイの洪水の影響も小さく、映像 記憶装置のカムコーダが足元で黒字化、コンシューマ事業の利益貢献 が射程に入ったと指摘している。13年3月期にかけて増益基調が続く 確度は高く、現状で株価の割安感は強いとした。

マネックスグループ(8698):3.7%高の1万1940円。米国子会社 のトレード・ステーション・グループが、外国為替証拠金取引(FX) 事業を手掛けるIBFXホールディングス(米国デラウェア州)を最 大1700万ドルで買収し、完全子会社化すると16日に発表。米国を含 むFX事業の成長とグローバル化を目的とし、プラットフォームの共 有化やリスク管理システムの内製化などを通じ業績拡大を見込む。収 益基盤の多様化を評価する買いが日あった。

富士フイルムホールディングス(4901):2.3%安の1752円。同社 は協和発酵キリン(4151)と16日、バイオ医薬品の後発薬であるバイ オシミラー医薬品の開発、製造で合弁会社を12年春めどに設立するこ とで合意した。ただ、協和キリンの松田譲社長によると、新事業の収 益貢献時期はバイオシミラー医薬品の認可に至るプロセスが確定して おらず、未定としており、買い注文は限られた。協和キリンは1.4% 安の916円。

セイコーエプソン(6724):1.2%高の976円。発行済株式総数の 11%に当たる2200万株、金額で212億円を上限に自社株買いを実施す る、と16日に発表。17日午前8時45分に東証の自己株式立会外買付 取引(ToSTNeT-3)で実際に取得した自社株は2025万株、金額は195 億円。これで今回の自社株買いは終了した。

電通(4324):1.6%高の2309円。野村証券は16日、投資判断を 「中立」から「買い」に、目標株価を2300円から2900円に上げた。 内需系企業を中心に12年3月期の広告需要が好調に推移すると予想 されるほか、12年7-9月期はオリンピック開催に伴う追加的な広告 需要が従来予想以上に創出される、との見方を示した。

ユニデン(6815):1.9%高の275円。未定としていた年間配当は、 1株当たり前期比2.5円増配の10円となると17日付の日経新聞朝刊 が報道。また、地上波デジタル向けチューナーなどが好調で、12年3 月期の連結経常利益は前期比18倍の16億円前後になる見通しという。

丸善CHIホールディングス(3159):1%安の190円。8-10 月期(第3四半期)に有価証券評価損4億1300万円を計上する、と 16日に発表。12年1月通期業績に与える影響は精査中で、必要が生じ た場合は速やかに公表するとしている。

天馬(7958):2.5%高の621円。発行済株式総数の1.81%に当た る50万株、金額では4億円を上限に自己株式を取得すると16日に発 表。取得期間は22日から12年1月31日。当面の株式需給好転を見込 む買いが入った。

ゼニス羽田(5289):11%高の80円。発行済株式総数の2.4%に 当たる100万株、金額で7200万円を上限に自己株式を取得すると16 日に発表。株主還元姿勢や当面の株式需給の好転を見込む買いが優勢 となった。17日午前8時45分の東証の自己株式立会外買付取引 (ToSTNeT-3)で実際に取得した自社株は78万6000株、金額は5659 万円。これで今回の自社株買いは終了した。

CSSホールディングス(2304):9.9%高の1万4290円。震災の 影響を踏まえた中期事業計画の策定に着手、主要顧客の稼働率に応じ た柔軟な対応を図り、12年9月期の連結営業利益は前期比2.4倍の1 億7100万円を計画した。11年9月期は上期の好調に対し、下期はホ テル・レストランの食器洗浄など中核事業が想定以上に落ち込み、前 の期に比べ52%減の7100万円だった。配当は前期の1株当たり100 円に対し、今期は500円を計画。

インフォコム(4348):5.8%高の8万8000円。発行済み株式総数 の2.1%に当たる3000株、金額で3億円を上限に自社株買いを行うと 16日に発表。期間は17日から12月20日まで。当面の株式需給の好 転を見込む買いが優勢だった。

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