中国のインフレ緩和で、「打ちのめされた株」浮上の可能性-KKR

中国のインフレ緩和に伴い同国 中銀に金融緩和余地が生じることで、「打ちのめされた株式」とその 他の高利回り資産の上昇が見込まれる。米プライベートエクイティ (PE、未公開株)投資会社KKRが指摘した。

KKRでグローバルマクロとアセットアロケーションの責任者を 務めるヘンリー・マクベイ氏は17日付の調査リポートで、「中国の インフレ率が低下傾向となっていることは、同地域で打ちのめされて いるリスク資産にとって強気の材料だ」とするとともに、中国経済が ハードランディングに至る可能性の低下をももたらしている」と分析 している。

ここ1年は度重なる利上げと預金準備率の引き上げで融資と住宅 購入が制限され、中国のインフレ率は10月に5.5%と、3年ぶりの 高水準だった7月の6.5%から低下した。上海総合指数は過去1年間 で15%下落。ブルームバーグのデータによると、株価収益率(PER、 予想収益ベース)は11.6倍と、過去10年間の平均19.3倍を下回っ ている。

マクベイ氏は、中国のインフレ率は2012年には5%を下回ると 予想しており、結果として中国人民銀行(中央銀行)は「遅くとも」 来年1-3月(第1四半期)までには預金準備率の引き下げに動くと みている。KKRは中国経済の12年の成長率を8%と予想。過去10 年間の平均は10.3%成長。

人民銀は16日、物価抑制策を緩和することはできないとすると ともに、必要に応じて政策を「微調整」するとした温家宝首相の発言 をあらためて表明した。

マクベイ氏は、中国のインフレ率低下は「世界経済の成長につな がる可能性もあり」、来年の米成長率予想の上方修正を同社に促すこ とになるかもしれないと指摘している。

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