イタリアは最大手行も「ジャンク級」か-ウニクレディト債利回り10%

【記者:Ben Martin】

11月17日(ブルームバーグ):イタリア最大の銀行ウニクレディ トの債券が投機的格付け(ジャンク級)並みの扱いで取引されている。 今週発表した7-9月(第3四半期)の損益が予想外の106億ユーロ (約1兆1000億円)の赤字となった同行は、こうした状況の下で、来 年償還期限を迎える376億ユーロ(約3兆9000億円)相当の債務の借 り換えに対応せざるを得ない。

ムーディーズ・アナリティクスによれば、ウニクレディト債の現 在の格付けはイタリア国債と同じ「A2」だが、債券投資家らの間で は、それよりも8段階低く、投資適格級を4段階下回る「B1」に相 当する価格で取引されている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのユーロ・コー ポレーツ・バンキング指数の構成銘柄の一つであるウニクレディト債 は、相場下落によって6月初め以降で28億ユーロ相当の価値を失った。

ブルームバーグのデータによれば、ウニクレディトは来年に償還 期限を迎える債務の額が376億ユーロと欧州の主要金融機関で最も多 い。さらに同行はイタリア国債を400億ユーロ相当保有しているが、 国内総生産(GDP)比率が欧州で2番目に高い公的債務削減をめぐ る不安から国債利回りはユーロ導入後の最高水準に達しており、この 影響からも逃れられない。

イタリアの銀行

ナイト・キャピタル・ヨーロッパのクレジットアナリスト、オッ トー・ディヒトル氏(ロンドン在勤)は「ウニクレディトはイタリア の銀行であり、同国で何が起きているかを考えれば、格下げされやす い傾向にあるだろう」と話す。ウニクレディトのローマ在勤の広報担 当者はコメントを控えている。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは先月、 ウニクレディトを「Aa3」から「A2」に格下げした。同社はリポ ートで、「資金調達と流動性の著しい悪化や事業環境が直面する問題の 重大な影響」が生じる場合には、ウニクレディトの格付けが圧力にさ らされると警告している。

ウニクレディト債の利回りは平均9.8%とユーロ・コーポレー ツ・バンキング指数の構成銘柄で最も高く、指数自体の平均5.1%を 大きく上回る。同指数によれば、欧州の銀行債の国債に対する上乗せ 利回り(スプレッド)は10月5日には411ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)と2009年5月以来で最も拡大した。

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