欧州株:方向感なくほぼ変らず、モンティ伊首相誕生-自動車株が安い

16日の欧州株式相場はほぼ変 らず。方向感がはっきり出ないまま取引を終えた。イタリアではマリ オ・モンティ新首相が誕生したものの、ソブリン債危機が世界景気を 損ねるとの懸念は根強い。

欧州2位の半導体メーカー、ドイツのインフィニオン・テクノロ ジーズが安い。同社が示した2012年9月通期の減収見通しが売り材 料。独BMWやダイムラーを中心に自動車株も下げた。一方、7-9 月(第3四半期)利益が市場予想を上回ったフランスのメディア大手 ビベンディは値上がりした。

ストックス欧州600指数は前日比ほぼ変わらずの237.04で終 了。日中は1.2%高から0.7%安のレンジで推移した。事情に詳しい 関係者によれば、欧州中央銀行(ECB)はこの日、イタリアとスペ インの国債を買い入れた。また、イングランド銀行(英中銀)は同日 公表した四半期物価報告で、債務危機への対応が失敗すれば経済成長 に響くと警告した。

BGL・BNPパリバの株式ストラテジスト、ギヨーム・デュシ ェーヌ氏(ルクセンブルク在勤)は「市場はどんなニュースにも非常 に強く反応している」と指摘。「政治的な状況が引き続き相場の流れ を決める要因となるだろう。イタリアがどうなるのか注目される」と 付け加えた。

ストックス欧州600指数は、2月17日に付けた年初来高値を 19%下回っている。ギリシャをデフォルト(債務不履行)の瀬戸際に 追い込んだ債務危機の封じ込めに欧州当局が苦戦しているほか、高債 務国は過去最高に達した国債利回りを抑えようと躍起だ。そうした国 の一つであるイタリアではこの日、モンティ新首相が宣誓就任した。

同日の西欧市場では、18カ国中11カ国で主要株価指数が上昇。 インフィニオンは3%下げ6.26ユーロで終了した。BMWとダイム ラーはそれぞれ3.2%安の55.71ユーロと0.9%安の32.23ユーロ。 自動車株指数は1.4%下落し、ストックス欧州600指数を構成する 19の業種別指数でパフォーマンスが最悪だった。ビベンディは

5.6%高の16.34ユーロ。

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