UBSとクレディ・スイスの分割必要、投資銀行分離を-キューラー氏

【記者:Elena Logutenkova】

11月16日(ブルームバーグ):スイスの2大銀行であるUBSと クレディ・スイスは、投資家と顧客の信頼を取り戻すために投資銀行 部門を分離すべきだとUBSのペーター・キューラー元会長が訴えた。

キューラー氏(62)はブルームバーグ・ビューに掲載されたコラ ムで、「持続可能な信頼を取り戻す唯一の手段は、投資銀行をリテー ル(小口金融)およびプライベートバンキング部門から分離すること だ」と指摘。投資銀行部門については、「ガバナンス(企業統治)や 資金、資本面で独立した運営」が必要との見方を示した。

UBSとクレディ・スイスは、資本規制の強化と欧州債務危機が 収入に打撃を与える中で、人員削減と証券部門の再編を同時に進めて いる。しかし、富裕層を対象とするウェルスマネジメントの顧客を投 資銀行に紹介するといった相互の緊密な協力の利点を挙げ、統合型ビ ジネスモデルにこだわる経営方針を堅持している。

キューラー氏は「統合型モデルは知的な観点からすればなお優れ ており、現在の経営陣が断固擁護するのはそのためかもしれない。し かし、顧客や一般の人々に何を提供できるかという点で時代に合って いない」と主張。「事故を起こしがちでボラティリティ(変動性)の 高い投資銀行事業が、顧客がより慎重なリテールおよびウェルスマネ ジメント部門にリスクを持ちこんでいる」と批判した。

キューラー氏は2009年4月までの1年間、UBSの会長を務め た。

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