【個別銘柄】輸出、野村など証券、エルピーダ、ドコモ、田辺三菱薬

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:日産自動車(7201)が前日比2.4%安の694円、ホ ンダ(7267)が2.2%安の2224円、任天堂(7974)が2.5%安の1万 1770円。15日の欧州債市場では、スペイン国債の入札低調などを材料 にスペインやイタリアの10年国債利回りがユーロ導入後の最高に迫 った。欧州債務問題への懸念が強い中、きょう午後の東京外国為替市 場では1ユーロ=103円40銭台と、約1カ月ぶりのユーロ安水準とな り、円高や欧州経済下振れによる企業収益への悪影響が懸念された。

野村ホールディングス(8604):4.4%安の242円。株式調査会社 のJIアジアは15日、投資判断を「買い」から「中立」に下げた。事 業環境が想定以上に悪化、金融市場の回復を受けた同証の収益改善シ ナリオが短期的に後退しているとし、2012年3月期の連結純利益予想 を840億円から330億円に、13年3月期予想を1050億円から770億 円に見直した。イタリア国債利回りの再上昇など、欧州動向の不透明 感から証券株全般が売られた流れも波及、東証1部33業種の下落率ト ップは証券・商品先物取引だった。

エルピーダメモリ(6665):8.8%高の359円で、東証1部の上昇 率3位。DRAMの販売価格維持のため、広島や台湾工場などで追加 減産を検討すると16日付の日本経済新聞朝刊が報道。採算改善につな がるとみられた。また、日本時間きょう早朝に発表されたMSCI株 価指数の四半期銘柄入れ替えで、メリルリンチ日本証券の事前予測に よると、同社はミネベアや三井造船とともに除外候補となっていたが、 実際には除外されず、見直しの動きも株価を押し上げた。15日の取引 では、除外観測から9.1%安と急落していた。

ソニー(6758):3.3%安の1308円。ソニーの根本章二業務執行役 員は16日、タイ洪水で水没した撮像半導体工場の「操業再開の見通し は立っていない」と、映像機器の発表会で語った。同社広報担当の冨 張仁氏によると、ソニーは撮像半導体について、熊本県の工場での代 替生産を検討しているが、業績への悪影響が長引くと懸念された。

NTTドコモ(9437):1.3%高の13万7700円。ウォ-ルストリ ート・ジャーナル電子版は15日、同社がアップルのスマートフォン(多 機能携帯電話)「iPhone」を販売する方向でアップルと交渉を続 けている、と山田隆持社長とのインタビューを引用し報道。また同社 長は、数年をかけヘルスケアやコンテンツ配信、決済サービスなど新 しい携帯サービスに3000億円から5000億円を投じる計画に言及した といい、将来的な収益貢献を見込む買いが先行した。ドコモ株を11 年3月末時点で63%保有するNTT(9432)も2.2%高の3960円。

MSCI指数入れ替え銘柄:ミネベア(6479)が2%安の298円、 三井造船(7003)が3.4%安の114円。日本時間きょう早朝に発表さ れたMSCI株価指数の四半期銘柄入れ替えで、グローバル・スタン ダード指数に日本株からはサンリオが新規に採用、三井造とミネベア 除外された。同指数連動のパッシブ資金の流出を見込む売りが広がっ た。指数への反映は11月30日の引け値段階。

田辺三菱製薬(4508):3.4%安の1235円。厚生労働省が中央社会 保険医療協議会できょう提示した薬価一覧表の中で、同社のC型慢性 肝炎治療薬「テラビック」の公的薬価が1クール投与で107万円とさ れていた。みずほ証券の田中洋シニアアナリストは、「200万円以上に なると見ていたため意外」と指摘、収益貢献への期待が後退した。

ドワンゴ(3715):9.4%高の13万1100円。発行済株式総数の

6.37%に当たる1万3000株、金額で19億円を上限に自己株式を取得 すると15日に発表。取得期間は16日から12年1月26日まで。当面 の需給好転を見込む買いが優勢となり、東証1部上昇率2位。

日本電工(5563):6.3%安の329円。クレディ・スイス証券は15 日、投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に、目標株価を590 円から400円に引き下げた。7-9月期の販売数量下振れや合金鉄の 主要販売先である新日本製鉄の粗鋼生産量下振れリスクを考慮すると、 今期(11年12月期)会社計画の未達は濃厚との見通しを示した。

三井化学(4183):3.8%安の231円。ジェフリーズ証券は15日、 投資判断を「ホールド」から「アンダーパフォーム」に、目標株価を 250円から200円に引き下げた。ポリエステル繊維の需要減少がまだ 株価に織り込まれていない、との認識を示した。

住生活グループ(5938):2.2%安の1512円。大和証券キャピタル・ マーケッツは15日、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3 (中立)」に、目標株価を2300円から1650円に下げた。4月に主要連 結子会社5社の合併で誕生したLIXILの上期の売上計画未達が下 期以降にも残るリスクを懸念、タイ洪水による工場被災の影響も、12 年3月期会社計画のダウンサイドリスクになる公算が大きい、とした。

帝人(3401):3%安の225円。シティグループ証券は16日、投 資判断を「中立」から「売り」へ、目標株価を280円から210円に引 き下げた。ポリカーボネート樹脂の採算悪化に加え、炭素繊維やPE T(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの需要減速が鮮明になっ てきた、と指摘している。

日新製鋼(5407):2.8%高の111円。日本金属工業(5479)と12 年10月をめどとした経営統合に向け、検討を開始することで基本合意 したと15日に発表。経営基盤の拡充とステンレス事業の強化で企業価 値の向上を図る。両社は上場廃止となり、新設する両社の持株会社が 新規上場を申請予定。統合比率は外部機関の評価などを勘案、協議の 上で決める。合併実現時の規模拡大、効率化を見込む買いが入った。

スルガ銀行(8358):2.7%高の698円。貸出金利息の増加や与信 費用の減少を受け、4-9月期の連結純利益は前年同期比21%増の79 億円だった、と15日に発表。前期比5.4倍の138億円で据え置いた 12年3月期予想に対する進ちょく率は57%。野村証券では、会社側の 通期計画はやや保守的な印象で、コア業務純益動向の相対優位は他行 の悪化が目立つ中で健在とし、投資判断「買い」を継続した。CLS Aアジアパシフィック・マーケッツでは15日、判断を「アンダーパフ ォーム」から「アウトパフォーム」に上げた。

パーク24(4666):3.3%高の909円。積極的な駐車場開発と促 進プロモーションの強化、需要に応じたレンタカー車両の投入を図り、 計画を上回る増収増益を確保したとし、11年10月期の連結営業利益 は従来計画を18%上回り、132億円になったもようと15日に発表。前 期比では13%の減益から一転2.8%の増益となり、足元の業況堅調が 評価された。

東京ガス(9531):0.6%高の329円。12年度から20年度までに 総額2兆600億円の設備投資や投融資を実施する計画を含んだ長期ビ ジョンを15日に発表。原発事故後の電力供給力不足を踏まえた電力事 業の拡大や、海外の需要家向け液化天然ガス(LNG)販売を増やし、 都市ガス販売への依存を減らす事業の転換を図る。

セブン銀行(8410):2.8%高の14万9100円。11月末の株主を対 象に1株を1000株に分割、単元株式数を1株から100株に変更すると 15日に発表。1投資単位の売買金額が引き下がるため、株式の流動性 向上、新たな投資家層の流入を見込む買いが優勢となった。

テラ(2191):9.2%高の438円。旭化成(3407)を割当先とする 第三者割当増資を実施する、と15日に発表。1株430円で69万7000 株の新株を発行、調達資金の約3億円は契約医療機関への設備投資、 研究・システム開発費に充当予定。経営基盤の安定化と今後の事業強 化につながるとみられた。

遠藤製作所(7841):1.2%高の329円。発行済株式総数の5.4% に当たる50万株、 金額で2億円を上限に自己株式を取得すると15 日に発表。取得期間は 16日から12年1月31日まで。当面の株式需 給の好転を見込む買いが先行した。

ネクシィーズ(4346):1.6%高の1955円。飲食店を中心に広告掲 載の依頼が順調に増加したほか、グループ全体の賃貸料を節減できた ことなどから、11年9月期の連結営業利益は従来予想の2500万円に 対し1億1100万円に上振れした、と15日に発表。前期は2億5200 万円だった。12年9月期は、前期比2.7倍の3億円を計画。

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