ポールソン氏:主力ヘッジファンドのリスク軽減、欧州危機で-関係者

資産家でヘッジファンドマネジ ャーのジョン・ポールソン氏は、欧州のソブリン債危機の影響で市場が 混乱する中、運用するヘッジファンドのリスクをさらに軽減している。 事情に詳しい関係者2人が明らかにした。同氏の今年の運用成績はこれ までの職歴で最悪となっている。

関係者が匿名を条件に明らかにしたところによると、ポールソン氏 は14日、投資家に対し自身が率いるヘッジファンド運営会社ポール ソンが主要なヘッジファンドの「ネットエクスポージャー」を30%に 低下させたと述べた。約4カ月前は60%だった。同社の運用資産総額 は280億ドル(約2兆1600億円)。

ポールソン氏は、ニューヨークのメトロポリタン美術館で2日間に わたって開いた年次会議で、欧州の債務危機封じ込めが、より確実にな るまで同社が強気の投資を減らす方針であることを明らかにした。ポー ルソンの主要ファンド「アドバンテージ・プラス・ファンド」の年初来 の運用成績はマイナス44%、「アドバンテージ・ファンド」はマイナ ス29%となっている。両ファンドの運用資産は計110億ドルで、企業 買収や破綻などの企業イベントから利益を上げることを目指す。

ポールソンの広報担当者、アーメル・レスリー氏は年次会議に関す るコメントを控えた。

ネットエクスポージャーはファンドの買い持ち(ロング)ポジショ ンから売り持ち(ショート)ポジションを差し引いて算出する。ポール ソン氏は7月に開いた投資家との電話会議で、強気の投資を81%から 60%に減らしたことを明らかにし、さらにリスクを軽減する可能性を示 唆していた。

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