エルピーダ株価が3カ月ぶり上昇率、市況下落受け追加減産を検討

エルピーダメモリの株価が買い気 配後に急反発。前日比52円(16%)高の382円まで買われている。上 昇率は8月26日に記録した18%以来、約3カ月ぶりの大きさ。市況下 落に対応し、現在25%程度である減産幅の追加を検討していることが 明らかとなり、買い注文が殺到している。

16日付の日本経済新聞朝刊は、DRAM販売を指揮する高橋康取 締役が「追加減産に踏み切ってでも販売価格下落を食い止める」と発言 したと報道。同社広報担当は電子メールでの回答で発言内容を認めた。 午前10時35分現在の売買代金は60億円と、国内上場株で4位。

みずほインベスターズ証券の石田雄一アナリストは、日経報道を機 に、DRAM価格が反転するとの思惑が買い注文を誘ったと分析。以前 には競合他社が先行値下げでシェアを拡大させようとしたが、市況急落 による業績悪化でこうした動きは今後出にくいとみられるため「減産に よる価格是正は難しくないのではないか」と述べた。

立花証券の平野憲一執行役員は、エルピーダ株が「MSCIの指数 構成銘柄から除外されるとの思惑」から15日に急落したが、実際には 残ったことで「投資家の間で買い安心感が広がっている」と指摘した。

平野氏は15日の米市場で、ハイテク株への慎重さで知られるウォ ーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェ イが米インテル株を取得したと伝わった点も、半導体銘柄全般にプラス になったと述べている。

坂本幸雄エルピーダ社長は10月27日の決算発表で、7-9月期に グループ全体で20%弱だった減産幅を、10-12月期には25%程度に拡 大する意向を表明。しかしその後もDRAM価格は低下を続け、同社株 も15日に約3年ぶりの日中安値をつけていた。

現在主流のDDR3と呼ばれるDRAM(処理能力2ギガビット、 ギガは10億)のスポット価格は、8月下旬にいったん底打ちして9月 中旬に1.2ドル水準まで戻したものの再度下落、 15日時点では0.72ド ル水準となっていた。

取材協力:河野敏  --Editor:Yoshinori Eki, Tetsuki Murotani

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