債券続伸、好需給や株安で買い継続-長期金利は1年ぶり低水準

債券相場は続伸。前日に実施され た5年利付国債の入札で良好な需給環境が確認される中、株式相場の 下落を背景に買い優勢の展開が続き、長期金利は1年ぶりの低水準を 記録した。

東京先物市場で中心限月12月物は、午後の取引で一段高。結局、 前日比15銭高の143円01銭まで上昇してこの日の取引を終了した。 現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の318回債利回りは 同1.5ベーシスポイント(bp)低い0.95%と、昨年11月9日以来の水 準に低下。5年物の100回債利回りは0.315%と、新発5年債として は約2カ月ぶりの低い水準となった。

みずほ証券の三浦哲也チーフマーケットアナリストは、きのうは 5年国債入札が順調となるなど「需給の良さは相変わらず」だと指摘。 また、日本銀行の当座預金残高が高水準を維持していることや、米国 の利回り曲線対比での出遅れ感から、5年ゾーンは引き続き買い優勢 の展開を見込んでいる。

半面、三浦氏は、欧州で債務危機がなおくすぶるものの、米国の 景気回復期待との「綱引き」になっていると説明。5年債利回りは短 期的に0.3%台を下回る場面があっても、この水準で投資家の買いは 追随しないともみている。

株安が長期金利下押し

東京株式相場はTOPIXが前日比6.8ポイント(0.9%)安の

724.11と、2009年3月以来の安値を付けた。日経平均株価も同78円 77銭(0.9%)安の8463円16銭と、終値ベースで10月5日以来の安 値で引けた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は、長期金利は過去のレンジの下限に来ているとした上で、為替市場 では対ユーロで円高が進んでいるほか、日経平均が下落したことが、 長期金利の低下につながったと説明している。

一方、30年物の35回債利回りは一時前日比2bp高い1.94%を付 け、その後は1.935%で推移している。SMBC日興証券の野村真司 チーフ債券ストラテジストは、「超長期債はこれまで買われていた反動 で、投資家の売りが出ており、地合いが悪化している」と話した。

日銀は16日に開いた金融政策決定会合で、全員一致で現状維持を 決定。政策金利を0-0.1%に、資産買い入れ等基金は55兆円にそれ ぞれ据え置いた。日銀は前回会合で追加緩和を行っており、効果を見 極める構えとみられており、今回は据え置きが見込まれていた。ブル ームバーグがまとめた有力日銀ウオッチャー14人対象の調査では13 人が現状維持を予想していた。

--取材協力:赤間信行、池田裕美 Editors:Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

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