UBSのエルモッティCEO、投資銀部門縮小で株主説得へ-17日会合

スイス最大の銀行、UBSの取締 役会から最高経営責任者(CEO)に正式指名されたセルジオ・エル モッティ氏にとって当面の課題は、6年で5回目の投資銀行部門再編 が成功すると投資家を説得することだ。

エルモッティ新CEO(51)は、不正取引による23億ドル(約 1800億円)の損失発覚で前任のオズワルド・グルーベル氏が9月に 辞任に追い込まれた後、暫定CEOに就任していた。新CEOは17 日にニューヨークで開く会合で、投資家に同行の戦略を説明する。ア ナリストの間では投資銀行部門での一層の資産圧縮と人員削減が予想 されており、資本規制の強化で収益性が低下している債券トレーディ ング部門が特に重点的となりそうだ。

メディオバンカのロンドン在勤アナリスト、クリストファー・ウ ィーラー氏は「債券事業の規模を縮小しない限り、生き残れない」と 述べ、「投資銀行部門を必要とされる程度まで自発的に縮小している 銀行はない。それは極めて厄介な仕事で、その実行について私は最も 心配している」と語った。

戦略転換を進めるUBSの経営陣は大きく変動している。カスパ ー・フィリガー会長(70)は当初予定より1年早く、2012年の年次 株主総会で退任し、後任会長にはアクセル・ウェーバー氏(54)が 就任する。6月にはジョン・クライアン最高財務責任者(CFO)の 後任に、米州ウェルスマネジメント部門のCFOおよび最高リスク責 任者(CRO)を務めていたトム・ナラティル氏が就いた。

問われる伝達力

キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズ(KBW)のアナリス ト、マシュー・クラーク氏(ロンドン在勤)は17日の投資家会議で 「経営陣にとっては、何を伝えるかよりも、どう伝えるかが問題だ」 と述べ、「経営上層部が大幅に入れ替わっているだけに、経営陣の力 を市場に納得させることがより重要だ」と指摘した。

UBSの株価は年初以降に31%下落し10.63スイス・フラン。 ブルームバーグの欧州銀行・金融サービス株指数は同34%安。UB Sの株価はグルーベル氏辞任以降に5%値上がりしている。

エルモッティ氏は記者団に対し、「主力のウェルスマネジメント 事業とスイスで最強のユニバーサルバンクとしての地位」が同行の戦 略の軸になると説明。投資銀行部門については「焦点を絞り、複雑さ と資本集中の度合いを従来より抑制する」と付け加えた。同氏はこの 記事向けのインタビューには応じなかった。

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