米国株:反発、イタリア政局楽観で-米小売売上高が予想上回る

米株式相場は反発。イタリア のモンティ次期首相の組閣に対する楽観が広がり、上げに転じた。小 売売上高が予想を上回る伸びを示したことも支援材料。

S&P500種株価指数の10セクターの中では情報技術(IT)、 金融の両指数の上げが目立った。インテルは2.9%上昇し、半導体の 上げを先導した。ウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社 バークシャー・ハサウェイが同社株を取得したことを明らかにした。 一方、ウォルマート・ストアーズは2.4%下落。決算で利益が予想を 下回ったことが嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比0.5%高の1257.81。一時は

0.6%下げる場面もあった。ダウ工業株30種平均は17.18ドル (0.1%)高の12096.16ドル。米証券取引所全体の売買高は約 63億株と、3カ月平均を24%下回った。

ハンティントン・アセット・マネジメントのランディ・ベイトマ ン最高投資責任者(CIO)は「小売売上高は良好な数字だった」と 指摘。「欧州からの悪材料にはうんざりしていたところだ。欧州は問 題解決を図っている。イタリアのモンティ氏はエコノミストだ。欧州 は何とか切り抜けるだろう」と語った。

エコノミストで、ゴールドマン・サックス・グループの顧問を務 めていたモンティ氏が、イタリアは現在の危機を乗り越えることがで きると「確信」していると話すと、株価は反発した。同氏は16日に ナポリターノ大統領と会談し、新閣僚を提示する準備を進めている。

欧州債軟調

スペイン国債の入札で借り入れコストが上昇したため、株価は軟 調な場面もあった。イタリア10年債利回りは7%を超え、フランス とベルギー、スペイン、オーストリア国債のドイツ国債に対する上乗 せ利回りはユーロ導入以降の最大に拡大した。

10月の小売売上高(速報値)が季節調整済みで前月比0.5% 増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央 値 0.3%増を上回ったことも買い材料。ニューヨーク連銀が15日 発表した11月の同地区の製造業景況指数は5月以来初のプラスとな った。米ゴールドマン・サックス・グループのロイド・ブランクファ イン最高経営責任者(CEO)は世界経済について、大方の予想より も早い回復を予想した。

INGインベストメント・マネジメントのポール・ゼムスキー氏 は電子メールで「市場は欧州に注目しなくなったら、堅調な米経済指 標に目を移すだろう」と予想。「小売売上高はリセッション(景気後 退)に陥るとの不安が強かった8月時点の予想に比べ、より力強く第 4四半期を滑り出した」と語った。

景気敏感株が反発

モルガン・スタンレー・シクリカル指数は1.1%下げる場面もあ ったが、景気回復観測から0.4%高に転じた。ダウ輸送株平均は

0.8%上昇。

S&P500種のIT株指数は1.3%上昇。インテルは2.9%、 アップルは2.5%それぞれ上げた。通常取引終了後に決算を発表する デルは2%高。

24銘柄で構成するKBW銀行指数は0.5%上昇。一時は1.2% 下げた。

バンク・オブ・アメリカは1.3%高。ブライアン・モイニハン最 高経営責任者(CEO)は15日、同行のバランスシート強化と国際 的新規制への対応は予定以上に進展していると明らかにした。

ウォルマートは2.4%下落。米国部門のビル・サイモン最高経営 責任者(CEO)はこの日の電話会議で、長期化する失業問題に配慮 して、仕入れ価格の上昇を販売価格に転嫁しなかったと明らかにした。

S&P500種の10セクターではエネルギー株指数が0.2%安 と唯一下げた。シェブロンは2.7%下落し、ダウ平均構成銘柄で最も 下げがきつい。

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