11月15日の米国マーケットサマリー:株は転じて上昇、伊組閣を楽観

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3527 1.3633 ドル/円 77.08 77.07 ユーロ/円 104.27 105.07

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,096.16 +17.18 +.1% S&P500種 1,257.81 +6.03 +.5% ナスダック総合指数 2,686.20 +28.98 +1.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .24% +.01 米国債10年物 2.05% -.01 米国債30年物 3.08% -.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,782.20 +3.80 +.21% 原油先物 (ドル/バレル) 99.43 +1.29 +1.31%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが円に対して1カ月ぶり安 値に下落。対ドルでも下げた。イタリアの新政権は債務危機への対応 で苦戦するとの見方で、ユーロが売られた。

イタリアの10年債利回りが救済の分水嶺とされる7%に達す ると、ユーロは一時1ユーロ=1.35ドルを割り込んだ。スイス・フ ランは対ドルで下落。スイス国立銀行(中央銀行)のヨルダン副総裁 は、フラン相場は引き続き「非常に強い」と発言したのが手掛かりだ った。ドルと円は主要通貨に対して上昇。ドイツで発表された景況感 指数が3年ぶりの低い水準だったことに反応した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の米州G10通貨戦略責任者、 パレシュ・ウパダヤ氏(ニューヨーク在勤)は「誰もがイタリア債と スペイン債利回りの動向を手掛かりとしている」と述べ、「欧州の成 長見通しに対する懸念が世界の成長見通しに影響を与えている。この 結果ドルが恩恵を受けている」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時17分現在、ユーロは対円で0.7%下 げて1ユーロ=104円35銭。一時は10月10日以来の安値となる 103円98銭まで下げた。ユーロはドルに対しても0.7%安下げて、 1ユーロ=1.3542ドル。円は対ドルでほぼ変わらずの1ドル=77 円06銭。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。イタリアのモンティ次期首相の組閣に対する 楽観が広がり、上げに転じた。小売売上高が予想を上回る伸びを示し たことも支援材料。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.5%高の1257.81。一時は0.6%下げる場面もあ った。ダウ工業株30種平均は17.18ドル(0.1%)高の

12096.16ドル。

ハンティントン・アセット・マネジメントのランディ・ベイトマ ン最高投資責任者(CIO)は「小売売上高は良好な数字だった」と 指摘。「欧州からの悪材料にはうんざりしていたところだ。欧州は問 題解決を図っている。イタリアのモンティ氏はエコノミストだ。欧州 は何とか切り抜けるだろう」と語った。

◎米国債市場

米国債相場は一時の上げを消し、もみ合う展開。イタリア 新政権の組閣作業進展で、欧州債務危機深刻化への懸念が和ら いだ。

この日欧州では、入札での利回り上昇や金融不安深刻化へ の懸念を背景に、域内で最も安全とされるドイツ国債以外が売 りを浴びた。イタリア10年債は利回りが再び7%を超えた。 こうした動きを受けてより安全とされる資産への需要が高まり、 米国債は一時上昇していた。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、 ジャスティン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「全体的に 見れば、欧州が主な材料になる」と指摘。「当面は行きつ戻り つの展開になるだろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨ ーク時間午後3時42分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わ らずの2.06%。同年債(表面利率2%、2021年11月償還) 価格は99 16/32。利回りは一時7bp低下する場面があった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。欧州債務危機が拡大している兆 しを背景に金の買いが膨らんだ。過去3営業日で2日目の上昇。

イタリアやスペイン、ベルギー、フランスの国債を保証するコス トは過去最高に上昇した。一方、スペインとベルギーがこの日実施し た入札では発行額が目標上限を下回り、借り入れコストは上昇した。

マッコーリー・グループのヘッジファンド営業担当ディレクター、 マイケル・グイド氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、 「欧州債務危機の波及懸念が再び台頭している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比0.2%高の1オンス=1782.20ドルで終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。バレル当たり100ドルに接 近した。米小売売上高が予想以上の伸びとなったことを手掛かりに、 米経済が第4四半期(10-12月)に拡大するとの楽観的な見方が広 がった。

米商務省が発表した10月の小売売上高(速報値)は、季節調整 済みで前月比0.5%増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミスト予想の中央値は0.3%増だった。ブルームバーグの 別の調査によれば、米エネルギー省が16日発表する先週の在庫統計 では原油と燃料の減少が示されると予想されている。

ゴールドマン・サックス・グループ(ニューヨーク)のエネルギ ー調査担当責任者、デービッド・グリーリー氏は「これまでは下振れ リスクに焦点を絞り過ぎていて、上振れリスクには十分注目していな かった」と指摘。「原油市場の需給要因は強気だ。米国の在庫は減少 しており、需要は拡大している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 日比1.23ドル(1.25%)高の1バレル=99.37ドルで終了。終値 では7月26日以来の高値となった。一時は99.84ドルを付ける場 面もあった。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Tsuneo Ymahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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