NY外為:ユーロは対円で1カ月ぶり安値、伊国債利回り上昇で

ニューヨーク外国為替市場で はユーロが円に対して1カ月ぶり安値に下落。対ドルでも下げた。 イタリアの新政権は債務危機への対応で苦戦するとの見方で、ユー ロが売られた。

イタリアの10年債利回りが救済の分水嶺とされる7%に達す ると、ユーロは一時1ユーロ=1.35ドルを割り込んだ。スイス・フ ランは対ドルで下落。スイス国立銀行(中央銀行)のヨルダン副総 裁は、フラン相場は引き続き「非常に強い」と発言したのが手掛か りだった。ドルと円は主要通貨に対して上昇。ドイツで発表された 景況感指数が3年ぶりの低い水準だったことに反応した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の米州G10通貨戦略責任 者、パレシュ・ウパダヤ氏(ニューヨーク在勤)は「誰もがイタリ ア債とスペイン債利回りの動向を手掛かりとしている」と述べ、 「欧州の成長見通しに対する懸念が世界の成長見通しに影響を与え ている。この結果ドルが恩恵を受けている」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時1分現在、ユーロは対円で0.7%下 げて1ユーロ=104円31銭。一時は10月10日以来の安値となる 103円98銭まで下げた。ユーロはドルに対しても0.7%安下げて、 1ユーロ=1.3539ドル。円は対ドルでほぼ変わらずの1ドル=77 円09銭。

イタリアのモンティ次期首相はローマで、同国は債務危機を乗 り切ることを「確信」していると述べた。モンティ次期首相は16 日、ナポリターノ大統領と会談し、組閣作業の結果を報告する見通 しだ。

ダラス連銀総裁発言

米ダラス連銀のフィッシャー総裁は、連邦公開市場委員会(FO MC)が一段の緩和を実施する必要がある確率が低下している との認識を明らかにした。同総裁の発言もドルの支援材料だった。

同総裁はニューヨークのブルームバーグ本社でのインタビュー で、「個人的な見解だが、一段の緩和がないとの予想にますます違和感 がなくなっている」と語った。また「われわれが向かっている方向は明 るい」とも述べた。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は0.4%上昇して77.878。

南ア・ランド、NZドルが安い

欧州問題でリスク需要が減退し、ニュージーランド・ドルと南 アフリカ・ランドは主要通貨の中でも対ドルでの下げが最もきつか った。

ランドは対ドルで最大2.6%安まで下げた。NZドルは一時、

1.7%下落した。

スイス・フランは対ドルで0.8%安、対ユーロでは0.1%下げ た。ヨルダン中銀副総裁は14日、政策当局は必要なら経済へのリ スクに対応するため、追加措置を講じる用意があることを明らかに した。同副総裁は対ユーロで設定している1.20フランという上限を 変更する可能性については発言を避けた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨 指数によると、ユーロは過去6カ月間で1.2%下落。円は6.9%上 昇した。ドルは3.2%の上昇だった。

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