欧州株:続落、イタリア組閣でモンティ氏苦戦-ウニクレディト安い

15日の欧州株式相場は続落。 イタリアの新政権首班に指名されたマリオ・モンティ氏が組閣に苦戦 していることと同国最大の防衛企業フィンメッカニカの赤字予想が響 いた。

フィンメッカニカは20%の値下がり。同社は2011年通期の赤字 予想を明らかにした後、少なくとも10億ユーロ(約1040億円)の 資産を売却すると発表した。イタリアの銀行最大手、ウニクレディト も安い。ストックス欧州600指数を構成する19の業種別指数の中で、 銀行株は自動車、建設・資材と並んでパフォーマンスが最も悪かった。 英通信サービス会社ケーブル&ワイヤレス・ワールドワイドは急落。 同社は将来の配当を停止し、新最高経営責任者(CEO)を指名した。

ストックス欧州600指数は前日比0.6%安の237.03で終了。 ギリシャをデフォルト(債務不履行)の瀬戸際に追い込んだ債務危機 の封じ込めに欧州当局は苦戦しており、2月17日に付けた年初来高値 を19%下回っている。

サクソ・バンクの株式ストラテジスト、ピーター・ガーンリ氏は ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、まれにしか発生しな いが実際に起これば多大な損失をもたらす「テールリスクが欧州では 依然として大きい」と指摘。「この先、当社はリスクを一段とヘッジさ せておきたい。欧州とアジアでは、もちろん中立的なポジションを取 る。生活必需品やヘルスケア銘柄への投資に傾いている」と付け加え た。

元欧州委員のモンティ氏は前日に続きこの日も、ローマでの協議 でいわゆる「実務型」内閣への各政党の参加合意を取り付けるのに苦 戦した。政治的代表を欠いた内閣は、国民に不人気な法案を議会で成 立させるのが難しいとみられる。イタリアの10年債利回りはこの日、 節目とみられる7%を再び上回った。

西欧市場では、18カ国中14カ国で主要株価指数が下落。フィン メッカニカの終値は3.57ユーロと、15年ぶり安値を記録。欧州の銀 行株指数は2%安。ウニクレディトは4.5%下げ0.7395ユーロ。ケ ーブル&ワイヤレス・ワールドワイドは26%下落し22.31ペンスと、 2010年3月以来の大幅安だった。

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