米セントルイス連銀総裁:追加緩和は「経済の一段の悪化が前提」

米セントルイス連銀のブラー ド総裁は、現行の金融政策は適切だとし、追加の大型資産購入につい ては熟考した上で決定すべきだとの認識を示した

同総裁はセントルイスでの講演で「資産買い切りは影響力のある 手段であり、慎重に用いる必要がある」と発言。「緩和的な金融政策 が適切なペースで解除されないと、バランスシート拡大は必然的にイ ンフレリスクを高めることになる」と指摘した。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は2日、失業率 が依然として「高過ぎる」と述べ、追加の景気刺激策を「なお検討し ている」と明らかにした。

ブラード総裁は、セントルイスのCFAソサエティーでの講演後、 記者団に対し「追加の行動を取るのであれば、実体経済の一段の悪化 が前提になる」と説明。「追加緩和に関して連邦公開市場委員会(F OMC)が怠慢だったということではない」と付け加えた。

総裁は講演で、「すでに非常に緩和的な政策を実施している」と し、「金融政策の議論を行う上でのこの点は見逃されがちだ。現在の 景気の状態に合わせ適切に調整している」と続けた。

「いずれは米国債だけのポートフォリオに」

また講演後記者団に対し、追加の資産購入では米国債を含めるべ きだと主張した。これに対しFRBのタルーロ理事は10月20日、 住宅市場の下支えが景気にプラスになるとし、住宅ローン担保証券 (MBS)の追加購入を「選択肢のリストの最上位へと戻していく」 べきだと述べている。

ブラード総裁は、「FOMCの目標はポートフォリオの中身をす べて米国債に戻すことだ」と指摘。「われわれは特定のセクターを特 別扱いすることはなく、経済全般において公平な立場を取っている」 と説明した。

このほかインフレ率について「非常に高い」と指摘。FOMCは 商品価格が1-6月(上期)の大幅上昇後に落ち着くと予想していた が、このところ再び上昇していると付け加えた。

米経済については講演で、8月に直面していた「リセッション (景気後退)に陥るとの恐怖」からは逃れたとしながらも、欧州の債 務危機がリスクとして残っていると指摘した。

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