ユーロ圏:7-9月GDPは0.2%増-危機悪化で景気後退リスク

ユーロ圏経済の7-9月(第 3四半期)成長率は4-6月(第2四半期)並みの低水準にとどまっ た。同地域は債務危機の深刻化でリセッション(景気後退)入りする 恐れがあり、域内2大経済大国のドイツとフランスもユーロ圏全体の 成長を加速させるには力不足だった。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が15日発表した7 -9月期のユーロ圏実質GDP(域内総生産)速報値は前期比0.2% 増となり、4-6月(第2四半期)と同じ成長ペースだった。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト39人の調査中央値とも 一致した。前年同期比では1.4%増加した。

欧州各国がソブリン債危機への対応を続ける中、欧州景気は10 -12月(第4四半期)に鈍化する公算だ。EUの欧州委員会、レー ン委員(経済・通貨担当)は先週、景気回復が「今や止まった」と述 べた。欧州中央銀行(ECB)は今月、予想に反して利下げに踏み切 り、ドラギ新総裁は「緩やかなリセッション」リスクを警告した。

INGグループ(アムステルダム)のシニアエコノミスト、マル ティン・ファンフリート氏は「10-12月期の経済縮小は不可避なよ うだ」と述べ、「新たなリセッション入りリスクがユーロ圏債務危機 を悪化させる恐れがある。イタリアとスペインの国債利回りがこの日 に大幅上昇したことから判断すると、危機はまさに現実的で影響を及 ぼしている」と付け加えた。

ローマ時間午前11時5分(日本時間午後7時5分)現在、イタ リア10年債利回りは6.93%に達した。ギリシャやアイルランド、 ポルトガルがEUからの救済受け入れを余儀なくされた7%の水準に 接近している。スペイン10年債利回りは1年物入札後に6.23%と、 ユーロ導入後の最高である6.46%に近づいている。

7-9月期GDPは国別では、ドイツが前期比0.5%増、フラン スは0.4%増え、ともにプラス成長となった。スペインとベルギーで は景気が停滞した一方、オランダとポルトガルはマイナス成長となっ た。ギリシャは季節調整前で前年同期比5.2%縮小した。

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