【個別銘柄】エルピーダ、東ソー、関電化、三井住友F、フェロテク

きょうの日本株市場で、価格変動 材料が出た銘柄の終値は以下の通り。

エルピーダメモリ(6665):前日比9.1%安の330円。日本時間16 日早朝に発表予定のMSCI指数の四半期銘柄入れ替えで、同社が除 外されるとの観測が広がり、同指数連動のパッシブ資金からの売り圧 力を警戒する動きが強まった。メリルリンチ証券では10月28日付の クオンツリポートで、エルピーダのほか、ミネベア(6479)、三井造船 (7003)などを除外候補に挙げ、確信度は高いとしていた。

東ソー(4042):4.6%安の209円。きょう正午に2012年3月期の 中間配当を無配に、期末配当は未定にすると発表。従来予想は各3円。 13日に発生したアジア最大級の苛性ソーダ・ 塩ビモノマーの生産能 力がある南陽事業所(山口県周南市)の火災事故で、業績への影響が 不透明なためとしている。

関東電化工業(4047):15%安の320円で、東証1部の下落率1位。 上期時点で半導体・液晶向け特殊ガスの販売数量、電池材料の六フッ 化リン酸リチウムの数量、販売価格が下振れたほか、円高長期化や世 界的な景気減速懸念を踏まえ、12年3月期の連結純利益予想を前期比 88%減の2億円と、従来計画の14億円から下方修正すると14日に発 表。足元の業況悪化を嫌気する売りが膨らんだ。

三井住友フィナンシャルグループ(8316):1.4%高の2094円。業 務純益の増加や与信関係費用の減少などを理由に、12年3月期の連結 純利益は従来予想から25%上振れし、前期比5.1%増の5000 億円に なる見通しと14日に発表。また、発行済み株式総数の1.6%に当たる 2300万株、金額で500億円を上限に自社株買いを行う方針。期間は12 月2日から12年1月20日まで。足元の収益状況への評価と当面の株 式需給の好転を見込む買いが優勢だった。

第一生命保険(8750):4.2%高の7万9700円。株価下落を受けた 有価証券評価損や変額年金保険の価格変動に備える積立金の積み増し が発生し、4-9月期の連結純利益は前年同期比58%減の124億円だ ったと14日に発表。ただ、野村証券では投資家向けリポートで、新契 約年換算保険料の増加が継続しているほか、有価証券評価損や変額年 金の責任準備金の繰り入れによる悪影響は株価に織り込み済み、との 見解を示した。ゴールドマン・サックス証券では、ユーロ圏一部諸国 への投資などリスク資産の圧縮が想定以上に進んだ点はポジティブサ プライズ、と指摘している。

大手ベアリング株:日本精工(6471)が4.9%安の486円、NT N(6472)が4.2%安の295円、ジェイテクト(6473)が3.5%安の 718円など。ゴールドマン・サックス証券は14日、ベアリング大手3 社の目標株価について、日精工を730円から580円へ、NTNを380 円から300円へ、ジェイテクトを1000円から830円へ下げた。日精工 は、 投資判断も「買い」から「中立」へ見直した。産業機械や市販向 けの売り上げ減速基調が鮮明で、各社とも今下期から業績は端境期に 入る可能性が高まった、と分析。欧州委員会による将来的な課徴金に ついては、膨大な金額となる可能性があると警戒した。

フェローテック(6890):ストップ安となる150円(16%)安の 791円。製造装置関連事業、太陽電池関連事業ともに調整が見込まれ るとし、12年3月期の連結純利益予想を従来の50億円から前期比40% 減の27億円に減額修正する、と14日に発表。足元の厳しい業況を嫌 気する売りが膨らんだ。

木村化工機(6378):6.6%高の321円。上期受注が前年同期比4.2% 増えた状況や、原価低減を進めることで、12年3月期の連結経常利益 予想は従来の4億円から5億円に上振れるもようと14日に発表。前期 比では、減少率が3.8%に縮小する見込み。

三井海洋開発(6269):2.6%安の1287円。シンガポール子会社の FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積み出し設備)建造工事に かかわる営業費用見込み額の計上を受け、1-9月期の連結経常利益 は前年同期比49%減の22億円だったと14日に発表。足元の収益水準 の低下を嫌気する売りに押された。

前田建設工業(1824):5.6%安の269円。野村証券は14日、目標 株価を360円から350円に下げた。同社は14日の決算説明会で、過去 の法令違反の影響でがれき処理の受注ができないと説明があったとい い、同証ではがれき処理で織り込んでいた200億円の受注を見直した ため、復興需要への期待がはく落した。

ラウンドワン(4680):5.4%安の508円。三菱UFJモルガン・ ス タンレー証券は14日、目標株価を1100円から860円に引き下げた。 震災後の近場および屋内レジャー人気は沈静化したとし、同証として の12年3月期の連結営業利益予想を184億円から160億円に減額した。

システナ(2317):11%高の5万円。発行済株式総数の7.3%に当 たる2万2000株、金額で12億円を上限に自社株買いを行うと14日に 発表。取得期間は11月15日から12年2月29日。短期的な需給改善 を見込む買いが入った。

ミクシィ(2121):6.8%高の29万7100円。JPモルガン証券は 14日、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。 今後、フィーチャーフォン向けとスマートフォン向けのアプリプラッ トフォームの刷新が相次ぐことで、効率的なマネタイズ(無料ネット サービスの収益事業化)が実現するとの見解を示唆。スマートフォン 向けの広告収入モメンタム改善やゲームサービスにおけるアイテム課 金が増加する、と予想した。

東洋エンジニアリング(6330):2.2%高の274円。双日、住友商 事、三菱重工業と共同で、アンゴラ共和国の地質鉱山省からアンモニ ア・尿素肥料プラントの一部エンジニアリングの先行契約(プラント の基本設計、図面・契約書の作成、現地調査など)を結んだと15日に 発表。プロジェクト全体の規模は、周辺インフラ整備も含め1000億円 超の見通しで、今後の収益貢献を見込む買いが入った。

東燃ゼネラル石油(5012):1.3%安の889円。原油価格の下落や 円高の影響を受け、12年3月通期の連結純利益予想を8%減額し、 1330億円になるとの見通しを14日に発表。ブルームバーグがまとめ たアナリスト5人の予想平均1445億円を下回る。

メッツ(4744):300円(29%)安の739円ストップ安。業績回復 に向け、不動産事業でシナジー効果の見込める事業会社との資本提携 交渉も10月末までに合意できず、金融機関からの融資も実現せずに商 材の仕入れが困難になったため、解散を決議したと14日に発表。来年 1月30日予定の臨時株主総会で承認された場合、上場廃止になる。東 証では同日、監理銘柄に指定したため、持ち高処分の売りが殺到した。

ユビキタス(3858):3.6%安の8万9000円。ゲーム分野のソフト ウエア使用許諾売上高、同社ソフト搭載の半導体製品の出荷が低調だ ったほか、人件費や不動産賃借料経費が増えた影響で、4-9月期営 業利益は前年同期比82%減の4800万円だったと14日に発表。前期比 74%減の1億7000万円で据え置いた12年3月通期予想に対する進ち ょく率は28%で、計画未達を懸念する売りに押された。

野村マイクロ・サイエンス(6254):11%高の525円。発行済み株 式総数の3.1%に当たる30万株、金額で2億円を上限に自社株買いを 行うと14日に発表。期間は15日から12年3月31日まで。当面の株 式需給の好転を見込む買いが入った。

シコー(6667):13%安の4万9200円。主要販売先の機種変更や 在庫調整などで受注見込み数量が大きく変動しているほか、為替動向 も不透明で、11年12月期の連結業績予想を未定にすると14日に発表。 従来は、純損益をゼロとみていた。前期実績は2億700万円の黒字。

--取材協力:河野敏  Editors:Shintaro Inkyo

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