IMF:中国は銀行の監督強化を、簿外融資のリスク増大-報告書

国際通貨基金(IMF)は中国の 銀行の簿外融資と不動産価格急騰に絡んだリスクが増大しているとし て、中国に対し銀行の監督強化を求めた。

IMFは15日公表した中国金融システムに関する初の公式評価 となる報告書で、「中国は現在進めている改革とその財政の力強さにも かかわらず、金融セクターで脆弱(ぜいじゃく)性が着実に増してい る」と分析。銀行は最新のリスク管理システムを導入する必要がある ほか、中国中銀と規制当局は熟練した人材を増やすべきであり、より 厳しい開示基準の適用が求められると指摘した。

報告書は、国内大手銀17行のストレステスト(健全性審査)の結 果、各行が不動産不況などの単発的なショックに対しては回復力があ ることが判明したが、複数の問題が同時に起きた場合、金融システム に「深刻な影響が出る」との見解を示した。また、中期的には政府主 導の信用配分モデルによって「偶発債務」が積み上がりつつあり、成 長を阻害する恐れがあると警告した。

IMFの報告書は、中国の成長鈍化と不動産市場の冷え込みをき っかけに不良債権が急増しかねないという懸念を浮き彫りにするもの だ。MSCI中国金融株指数は年初来で23%下げ、中国株の指標であ る上海総合指数の10%を上回る下落率となっている。

報告書はまた、中国が政策金利の設定の仕方を抜本的に見直す必 要があり、金融システムのリスク抑制のため人民元のより自由な取引 を容認すべきだと提言。「現在の金融政策の配置は、高い貯蓄と流動性、 不適切な資本配分と不動産を中心とする資産バブルのリスクを助長す る。こうした歪みのコストがやがて拡大し、マクロ金融リスクを増大 させる」との懸念を示した。

--Nerys Avery. Editors: Chris Anstey, Ken McCallum

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 城塚 愛也 Aiya Shirotsuka +81-3-3201-2482 ashirotsuka@bloomberg.net Editor:Masami Kakuta

Ryoji Uchida 記事に関する記者への問い合わせ先: Nerys Avery in Beijing at +86-10-6649-7558 or navery2@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Ken McCallum at +81-3-3201-8857 or kmccallum4@bloomberg.net

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