モンティ氏、イタリア新内閣の組閣急ぐ-市場は依然先行き不安視

次期首相に指名された元欧州委員 会競争政策担当委員のマリオ・モンティ氏はイタリア財政の信頼回復 に向けて組閣を急いでいる。モンティ氏が新内閣の首班に指名されて も、市場に安心感はほとんど広がっていない。

モンティ氏が閣僚の人選で政党指導者と協議する中で、イタリア 国債価格と株式相場は下げに転じた。イタリア国債価格は3営業日ぶ りに反落、10年債利回りは25ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇して6.70%となった。ドイツ国債に対する利回り上乗 せ幅(スプレッド)は36bp拡大して492bp。同国株の指標である FTSE・MIB指数は1.99%安で終了した。

UBSの金利ストラテジスト、ジャンルカ・ジグリオ氏(ロンド ン在勤)は「モンティ氏率いる内閣の構成、政策、過半数確保の行方 をめぐって不透明感が残っている」と指摘。「市場がまず期待してい るのは、議会での安定多数確保と財政改善だ」と語った。

モンティ氏は15日に各政党との協議を終了し、首相就任を受け入 れると決めた場合は新内閣を発表する可能性がある。14日の一連の協 議後に同氏は、すべての政党が「極めて真剣に」協議を進めており、 自らの責任を自覚していると語った。また新政権について、政治家を 起用したい意向を示すとともに、2013年春までの政権維持を望んでい ると表明した。

ただ一部の政党が政治家起用に反対しているほか、モンティ氏支 持に制限を設ける政党も現れるなど、すでに政界内からモンティ氏へ の抵抗が始まっている。政治力学に通じた人物が不在の政府となれば、 不人気な法案通過で議会の支持獲得が一段と困難になる恐れがある。

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