クレディ・スイスの長期格付け引き下げ方向で見直し-ムーディーズ

米格付け会社ムーディーズ・イ ンベスターズ・サービスは、スイス2位の銀行クレディ・スイス・グ ループの長期信用格付けを引き下げる可能性がある。同行の7-9月 (第3四半期)決算では投資銀行部門が赤字となったほか、ウェルス マネジメント部門の収入が減少した。

ムーディーズは14日、クレディ・スイスの「Aa1」、クレデ ィ・スイス・グループの「Aa2」格付けを引き下げ方向で見直すと 発表した。クレディ・スイスの決算は同業他社と比較し「より不安定」 だったとしたほか、リスク加重資産と比較した年初来のリターンも少 なかったと指摘した。

クレディ・スイスは今月1日、従業員約1500人を追加削減し、 証券部門の再編を実施すると発表した。同部門は第3四半期、四半期 ベースで2008年以来となる赤字を計上した。プライベートバンク部 門の利益は、ドイツと米国での税関連の訴訟費用の引き当てが響き 78%減少した。

ムーディーズのデービッド ・ファンガー上級副社長は「マクロ経 済面での不確実性および、規制に伴う自己資本比率引き上げで生じる 可能性が高い株主還元への圧力の強まりから、追加の再編が必要にな っている」と指摘。「クレディ・スイスは投資銀行事業への依存度が高 まっているが、この事業は非常に大きな圧力にもさらされている」と 続けた。

クレディ・スイスの債券セールス・トレーディング収入は同業他 社の大半と比べてより大きな落ち込みとなり、これは同行が信用・住 宅ローン関連トレーディングに依存していることを反映していると説 明。このほかスイス・フラン高や低金利、顧客の慎重姿勢もプライベ ートバンク部門の利益を低下させたと付け加えた。

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