イタリアは新政権下でも「苦境が続く」-PIMCOグロース氏

米パシフィック・インベス トメント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファン ドを運用するビル・グロース氏は、イタリアに新政権が誕生した ものの、「債務問題の解決は困難」との見方を示した。

同氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、イタリア や近隣諸国は「債務が大き過ぎ、成長が弱過ぎ、問題解決の政策 が少な過ぎる」と指摘した。「イタリアでは官僚内閣が誕生したが 何かが変わるだろうか。解決につながるだろうか。そうは思わな い。従って、イタリアと南欧諸国では苦境が続くだろう」と語った。

イタリアはこの日5年物国債の入札を実施し目標上限の30 億ユーロ(約3200億円)を発行したが、利回りは14年余りで 最高となった。イタリアは13日、マリオ・モンティ氏を新政権 の首班に指名した。

また、PIMCOのモハメド・エラリアン最高経営責任者(C EO)は同時にインタビューに答え、欧州は深刻なリセッション(景 気後退)に陥る可能性があるとの見方を示した。

同CEOは、欧州では「本当に効果的な遮断機を見つけない 限り、危機から危機への連鎖が止まらない」とし、イタリアの新 政権は「決して十分ではない。基本的に、犠牲が必要だというこ とを人々に納得させると同時に、緊縮ばかりでなく成長をもたら す一連の政策を打ち出すことが必要だが、欧州では今までのとこ ろ全くそれができていない」と語った。

グロース氏はこの日のインタビューで、PIMCOは引き続 き米国や英国など低金利と債券購入などの金融緩和政策が取ら れている国の国債を選好していると述べた。カナダとドイツ国債 も引き続き魅力的だとし、フランスとスペイン国債も程度は劣る が妙味があると語った

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE