小麦輸出国の競争激化-供給過剰で黒海周辺地域産が割安、仏など苦戦

フランスは、世界2位の小麦輸 出国としての地位を失う可能性がある。世界最大の輸入国であるエジプ トでの入札でフランス産小麦が10数回にわたって落札されなかったた めだ。ロシアやウクライナ、カザフスタンからの輸出で市場は供給過剰 になっている。

エジプトはこれまで17回実施した入札で黒海周辺地域産の割安な 小麦を購入した。欧州最大の穀物輸出拠点、フランスのルーアン港の2 日終了週のデータによると、同港からアフリカ北部向けの貨物量は4カ 月ぶりの低水準に減少した。フランスの穀物管理当局は、来年6月まで の1年間の輸出量が23%減と、少なくとも過去10年間で最大の落ち込 みを示すと予想している。

商品取引会社を対象とする調査・コンサルタント会社EFGグルー プ(シカゴ)の共同創業者、トム・フリッツ氏は「世界の小麦供給は非 常に潤沢で、黒海周辺地域と競合できなければお手上げだ」と指摘。 「供給過剰を解消する取り組みの中で、割安な価格に偏る傾向がある」 との見方を示した。

NYSEユーロネクスト(パリ)の製粉用小麦価格は今年に入って 27%下落し1トン当たり184.50ユーロ。世界の指標となるシカゴ商品 取引所(CBOT)の小麦先物は18%下げている。

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