【M&A潮流】アメリカン・イーグルなどがFリテイリの買収候補か

カジュアルブランド「ユニクロ」 で衣料小売り世界最大手を目標に掲げるファーストリテイリングの世 界戦略を踏まえて、欧米での買収標的候補を探ると、米若者向け衣料 小売りのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズやエアロポスタ ルといった企業が浮上してくる。

ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長(62)は4日のイン タビューで、ニューヨークへの3店舗出店に加え米事業のさらなる拡 大と、10年以内に世界売上高を現在の6倍の600億ドル(約4兆6300 億円)まで引き上げることを目指し、買収も選択肢の一つであるとの 考えを表明した。

柳井社長は国内市場が成熟するなか、海外での成長不可欠と考え ている。高木証券によると、戦後最高値を更新した円高と、ファース トリテイリングの手元流動性が過去最大の26億ドルに膨れ上がった ことから、柳井社長にとって事業を新たに構築するより買収のほうが 元手がかからないと指摘する。

米調査会社モーニングスターによれば、共に米国内に約1000店舗 を展開するアメリカン・イーグル・アウトフィッターズとエアロポス タルが買収標的になる可能性があり、両社はフリーキャッシュフロー との比率で平均的な小売り企業よりも少なくとも25%割安となって いる。

米フィフス・サード・アセット・マネジメントのキース・ワーツ 最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで、「現在の米市場での シェアや存在感が実質的にゼロだとしたら、Fリテイリにとって新興 市場のようなものだ」と指摘。「円建ての米国資産は割安であり、世界 最大の消費者市場に進出したいというアイディアは意外感はない」と 付け加えた。

ファーストリテイリングの広報担当アルド・リグオリ氏は電子メ ールでのコメントで、同社はアメリカン・イーグルとエアロポスタル のいずれに関しても企業の合併・買収(M&A)を目指す計画はない と述べた。さらに、「M&Aは成長への長期的な全体戦略の一環だが、 現時点で会社の戦略的優先事項ではない」と付け加えた。アメリカン・ イーグルのスポークスマンのジャニ・ストランド氏は憶測やうわさに はコメントできないと述べた。エアロポスタルのスポークスマンのリ ー・パリッシュ氏はコメントを求める電話メッセージを残したが、返 答はこれまでのところない。

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