オリンパス:09年の分析機事業売却、損失隠しと関連-元社長が批判

過去の財テクでの損失計上を先送 りし、企業買収費で穴埋めしていたオリンパスは、2009年に医療用臨 床検査機器の製造販売を行う分析機事業を、米社に775億円で売却して いた。過去の買収を疑問視して解職された元社長は、この売却も経営判 断のミスであり、損失隠しとも関連していると批判している。

買い手である米ベックマン・コールターのスコット・ギャレットC EOは当時、買収した分析機事業が「すぐに収益に貢献する」とアナリ ストに述べていた。一方、菊川剛オリンパス社長(当時)は売却の理由 を、同社がこの分野で競争力が無いためと説明していた。

この点について、10月に解職されたマイケル・ウッドフォード元 社長は「ばかげた資金の浪費」が無ければ、分析機事業は投資するに足 るビジネスだっただろうと指摘している。具体的には過去の損失隠しの ため「バランスシートを強化しなくてはならなかった」ことで、同事業 の競争力強化に資金を充てられなかったという。

オリンパスは08年2月に英ジャイラスを約2100億円で買収。ジャ イラスの優先株が他社に流れるのを防ぐなどの理由で同株を買い取り、 昨年3月までにファイナンシャルアドバイザー(FA)へ計6億8700 万ドル(約670億円、当時)を支払った。

また08年4月までに国内企業3社を計734億円で買収したが、翌 年に計557億円の減損処理を実施。オリンパスはジャイラス買収でのF A支払いと、国内3社の買収額を合わせた額を、海外ファンドを経由し て1990年代からの財テクでの損失穴埋めに充てたと発表している。

ウッドフォード氏は解職直後の10月16日、ブルームバーグの取材 に電子メールで回答した際、国内3社はオリンパスの主要業務と関連が ほとんどない「化粧クリームやタッパーウェアの製造会社だ」と指摘し ていた。

--取材協力 安真理子 Editors:Yoshinori Eki, Eijiro Ueno

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